スペックよりコスパ重視なら第6世代iPadを買うしかない!
文●佐藤 正人/ASCII
2018年04月30日 10時00分
今年も懲りずに新しいiPadを買ってしまいました。アップルが3月に発売した第6世代にあたる、“Pro”がつかない無印モデルです。
購入したきっかけは、ひとつ前の第5世代モデルの動作がすこしもっさりしていて期待どおりのパフォーマンスじゃなかったためです。一番安いモデルだったとはいえ、ストレスを感じながら使うのは自分のポリシーに反するので(笑)、第6世代モデルが発表されたときは「これだ!」と思いましたね。
というわけで今回は、第6世代iPadを実際に使ってみた感想を紹介します。
パワーアップしても価格据え置きなのがうれしい
何かを購入する際、まず価格が気になるのは僕だけではないはず。魅力的に思っていても手の届かない価格なら躊躇しますよね。
上位モデルとして10.5型と12.9型のiPad Proがあるわけですが、性能的には間違いないのでお金の問題さえなければこちらを購入するのがベスト。チップやカメラ性能が高く、画面の発色もiPad Proのほうが上なのは言うまでもありません。
実は昨年に10.5型のiPad Proを購入していたのですが、動画編集や3Dゲームなどの重い処理を要求するような使い方をしない僕には明らかにオーバースペックだったと気が付いたので、手放してその後に第5世代iPadを購入していたという事情があります。ただ、第5世代の性能では逆に物足りなさを感じていたため、中間くらいの性能を持つ今回のような製品を待っていたわけです。
第6世代iPadは前モデルと比較して性能がアップしたのにも関わらず、価格は3万7800円(税別)と据え置きなのがうれしいですね。
第6世代iPadに搭載されているA10 FusionチップはiPhone 7/7 Plusと同じで、4Kビデオの編集やグラフィックス性能を要求するゲームもストレスなく動作するようになりました。ちなみに9.7型の本体サイズ、469gという重さは前モデルとまったく一緒です。
“ちょっと使い”のサブ機としてぴったり
第6世代iPadはBluetoothキーボードを接続して業務用にガシガシ使うのではなく、自宅や移動中の電車などで調べ物をしたり、電子書籍や動画を見るのに最適です。というのも、前モデルのiPadでは時々ひっかかるような動作でイマイチ使い勝手に欠ける性能だったため、用途が限られていました。
それもそのはずで、動画や使うアプリなどのコンテンツも年々パワーを要求するものが増えてきたこともあり、相対的に端末にもある程度の性能が必要になってきたわけです。そういう意味でも今回のモデルは必要十分な性能を備えているので、ユーザー側はなにも考えずにストレス無く使えると思います。
かゆいところに手が届くという表現とはちょっと違うかもしれませんが、起動する、開く、切り替える、閉じるといったあらゆる動作がスムーズにこなせます。
物足りなくても大丈夫! ペンでお絵かきもできます
iPad Pro以外のモデルでは、第6世代iPadがはじめてApple Pencilに対応しました。
少し期間が空いてしまいましたが、昨年に10.5型iPad Proを購入した際に試したときと比べても書き味は遜色ないように感じました。ただ、今回のモデルはiPad Proのようにフルラミネーションディスプレー(ダイレクトボンディング)ではないため、液晶面とガラスとのあいだに隙間ができてしまいます。ペン先と描く線のあいだにやや見える隙間が気になるところ。
仕事でイラストを描くような人はiPad Proが無難な選択になりますが、そうでなければ第6世代iPadでも十分です。一番安いモデルのiPadでもApple Pencilを使えるようになったことのほうが、ユーザーにとってはメリットが大きいはず。
番外編:カメラの出っ張りがないのはうれしい
最後に、個人的に地味にうれしかったポイントを紹介して終わろうと思います。
ひとつ目は、カメラの出っ張りがないこと。iPhoneでは6/6 Plus以降、iPadは記憶では2016年発売のiPad Proからカメラが出っ張っているので、残念に思う人も多いのではないでしょうか。慣れの問題だと言われればそうかもしれませんが、出っ張りがなければそのほうがいいはず。
第6世代iPadはカメラの出っ張りがなく、とてもスマートです。
次に、良い意味で雑に扱えるという点です。iPad Proは一番安くても7万円(税別)ほどします。おそらくほとんど人は傷をつけないように大切に使おうとして、ケースに入れたり保護フィルムを貼ったりするでしょう。僕もそうでした。
ところが、今回のiPadは3万円台で買えるという手軽さから、どこか気持ちが楽になりました。そこまで気を遣わずに扱えるようになったことで精神衛生上よくなった気がしていて、現に今はケースも保護フィルムも使わずに裸のままです。
そろそろタブレットを買おうか迷っているなら、コスパ最強の第6世代iPadがおすすめです。
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