2倍速い最新ブラウザー「Firefox Quantum」正式版登場! 早速ベンチマークした

文●ハシモト/ASCII.jp編集部

2017年11月15日 12時00分

11月14日、Mozillaがウェブブラウザーの最新版「Firefox Quantum」をリリース。ダウンロードが可能となっている。

Mozillaいわく、従来から2倍のパフォーマンスを実現した、というその実力はどこまで本当なのか、日ごろFirefoxをメインに使っている筆者は非常に気になって仕方がなかった。そこで、いろいろなベンチマークサイトにアクセスして性能を試してみた。

ちなみに使用したPCのスペックは、CPUがCore i5 7200U、メモリーは8GB、でストレージはSSDとなる。

なお、Firefox Quantumの直前のバージョンである「Firefox 56.0.2」のほか「Microsoft Edge」(40.15063.674.0)、「Google Chrome」(62.0.3202.89:64.41)でも測定してみた。

「SPEEDOMETER 2.0」の結果

まずは、MozillaがFirefox Quantumで従来バージョンより2倍のパフォーマンスを達成した、という SPEEDOMETER 2.0を試した。

結果的には、2倍とはいかない。それは当然で、2倍という数値は半年前のバージョン(52)との比較だから。それでも前バージョンよりかなり高速化している。そして、結果的には「Google Chrome」が一番速い結果だった。

「Octane2」の結果

Googleが開発したJavaScriptの性能を測定するためのベンチマークがOctane2。結果は前バージョンとほぼ横並び。ほかのブラウザーとも大きな差は付かなかった。

「JetStream」の結果

JetStreamは、アップルが開発したJavaScript測定用ベンチマーク。こちらも前バージョンとはあまり大きな差はない。Microsoft Edgeが好成績だった。

「Peacekeeper」の結果

Peacekeeperは、Futuremarkが開発したベンチマーク。HTML 5などウェブの最新の標準技術性能を測定できる。こちらもFirefoxは前バージョンと同等のスコア。Microsoft Edgeは実行できないプログラムがあり、スコアが低くなっていると思われる。

「kraken」の結果

krakenはMozillaが開発したJavaScript測定用ベンチマーク。このベンチは数値が少ないほうがいい結果となるため、棒が短いのが好成績となる。

結果を見ると、Firefox Quantumが好成績となっており、そのほかのブラウザーは同等の結果だった。

「html 5 test」の結果

html 5 testは名前の通り、HTML 5の性能を測定するためのベンチマーク。Google Chromeが好成績で、そのほかのブラウザーはほぼ同じようなスコアとなった。

全体的に見て、Firefox Quantumは直前のバージョンよりいいスコアとなっている。Microsoft EdgeやGoogle Chromeとはベンチマークによって結果はまちまちだが、少なくとも現在もFirefoxを愛用しているユーザーはより快適に使えそうだ。

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