下取りに出す前に実行! Androidスマホを完全に初期化するテク
文●外村克也(タトラエディット) 編集●飯島恵里子/ASCII.jp
2015年05月05日 12時00分
新端末を購入したときなど、これまで使っていた端末を手放すときに必要なのが初期化だ。Androidには、端末を初期化するためのメニューが用意されているが、気をつけておくべきポイントがある。
それは端末内に保存されていたデータだ。スマホには、言うまでもなくたくさんの個人情報が入っている。こうしたデータは、初期化によって一見するときれいになくなったようにみえて、じつは消されていないことも。写真などの画像も、残ってしまう場合がある。こうしたデータをきれいさっぱり消すには、2段階に分けて初期化するのがおすすめ。
まずはデータの暗号化を実行
端末内に残ってしまうデータは、PCに接続することで読み取れてしまうケースがある。これは、ストレージ内のデータを削除したかのように見せかけ、じつはファイルのインデックス情報だけを消しているからだ。
Android端末は通常の手段だとハードウェアレベルでのフォーマットを行えないので、基本的には完全にデータを消去するすべがない。
そこでデータの暗号化を利用する。ストレージ内を暗号化することによって、PCなどに外部ストレージとして接続しても、元のデータを読み取れなくするというわけだ。ちなみに、暗号化されたデータを復元するのに必要な情報は、後に行う初期化で消えてしまうため、データが残ってしまっても復号ができない、というわけだ。
注意ポイント
暗号化の処理には時間がかかるため、バッテリー残量が十分にある状態で実行すること。ACアダプターに接続していれば確実だ。
ポイント
端末の暗号化にかかる時間は、機種や容量にもよるが手持ちのNexus 5ではおよそ30分ほどかかった。
(次ページ「端末の初期化を実行する」へ続く)
端末の初期化を実行する
つぎに端末の初期化だ。こちらは「設定」メニューの「バックアップとリセット」から行う。基本的には以下の手順でフルリセットされるが、端末によっては「SDカード内のデータも消去する」という項目にチェックを入れておかなければ、写真やアプリの保存データなどが残ってしまうことがあるので気をつけておく。
注意ポイント
以後は、写真や連絡先といったデータがすべて消去される。「すべて消去」をタップするまえに、今一度バックアップしたデータが壊れていないかを確認しておくといい。
おサイフケータイのデータ消去も忘れずに!
Felica対応端末では、さらにもうひと手間加えておく必要がある。それはFelicaチップの初期化だ。残念ながらFelicaの初期化は、自分自身で行うことができない。
各キャリアのショップに設置されている初期化用の端末を使う必要がある。初期化は窓口に申し出ることなく、店頭の端末(電話番号などを移行するための端末に付いていることが多い)を操作するだけで、かんたんに作業できる。もし、わからなければショップ店員に問い合わせるといいだろう。
訂正とお詫び:初出時、一部表記に誤りがございましたので、訂正いたしました。(2017年2月13日)
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