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MWC Barcelona 2023レポート 第10回

MWCのHTCブースはVRヘッドセットやプライベート5Gのシステムをアピール

2023年03月01日 20時00分更新

文● 中山 智 編集●ASCII

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 HTCは、スペイン・バルセロナにて2月27日(現地時間)から開催している「MWC Barcelona 2023」出展。ブースにはスマートフォンの姿はなく、最近の同社の注力製品であるVRヘッドセット「HTC VIVEシリーズ」を使った体験エリアを設置していた。

ホール7に出展していたHTC

「VIVE XR Elite」などを使った体験コンテンツにスペースを割いていた

スーツケースサイズの可搬型の5Gシステムを展示
イベント会場などで高速のモバイルネットワークを構築可能

 モバイル通信関連では、可搬型のプライベート5Gネットワークシステム「G REIGNS REIGN CORE S2」を展示。これは同社の子会社であるG REIGNSが開発したもので、昨年もスーツケースサイズに同様のシステムを組み込んだものを展示していたが、担当者によると今回の「G REIGNS REIGN CORE S2」はそれをさらにコンパクトにしてブラッシュアップしたとのこと。

可搬型のプライベート5Gネットワークシステム「G REIGNS REIGN CORE S2」

 新モデルでは約1万平方メートルのエリアをカバー。レイテンシーは20~30msで、対応バンドはn77/n78/n79/n48。通信速度は標準だと下り800Mbps、上り120Mbpsで、オプションにより下り1Gbpsにも対応している。

G REIGNS REIGN CORE S2の基本スペック

 「G REIGNS REIGN CORE S2」はO-RAN規格に基づいて構成されており、30分ほどでセットアップが完了。そのためオフィスなどの常設の施設はもちろん、ポップアップストアやイベントスペースなど、臨時で高速のネットワークが必要なケースで活用できる。

G REIGNS REIGN CORE S2の設定例

 そのユースケースとして、会場のブースでは、同じくHTCからリリースされているカメラトラッキングシステムの「VIVE Mars CamTrack」を使って、映像をリアルタイムに合成して配信するシステムに「G REIGNS REIGN CORE S2」を使用。ブース2ヵ所に5Gのアンテナを設置して、データを転送していた。

ブース内に設置された5Gアンテナ

「VIVE Mars CamTrack」を用いた配信に「G REIGNS REIGN CORE S2」を使用していた

 

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