先日、来春に発売されるホンダのニューモデルの撮影が行なわれた。ニューモデルとしては、「CL500」「CL250」の2車種だが、バガースタイルのレブルやCBR250、プロジェクトBIG-1(CB1000SF)の30周年記念モデルがラインナップされる。すべてがブランニューというワケではないが、どれも魅力的なバイクだ。
レブルのスクランブラーモデルとも言える「CL500/250」
ブランニューモデルとして新たにラインナップされる「CL500」と「CL250」は、レブルのフレームとエンジンを使ったスクランブラー(オンロードもオフロードも走れるバイク)だ。レブルと言えば、足つき性の良さやデザインの良さで人気を博しているクルーザー。今回発表されたCLはそのクルーザーのフレームに、新設計したシートレールを組み合わせることで見事にスクランブラー仕様に仕上げてきた。
このCLと言うモデルは、単にホンダが作ったスクランブラーというわけではない。CLという名前はホンダが1962年に発売した「ホンダ CL72 スクランブラー」を強く意識し、リスペクトしたモデルなのだとわかる。そのことを裏づけるのがスタイリングだ。現代的なデザインの中に、そこはかとなくレトロモダンな雰囲気を醸し出している。
今回はあくまでも撮影会だったので試乗は許されなかったが、すでにレブルに使用されているエンジンとフレームなのだから信頼性は疑う余地がない。しかも、単気筒の250ccと2気筒の500ccのエンジンは、スクランブラーの生命線である“軽さ”を活かした絶妙の設定と言えるだろう。詳しいスペックは発表されていないが、レブルのエンジンと同じと言うこと。それならば250ccエンジンは、水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒エンジンで、最高出力は26PSを発生する。
500ccエンジンは水冷4ストロークDOHC4バルブ直列2気筒、最高出力は46PSを発生する。見るからに軽そうなスクランブラーとしては、十分な出力性能だ。
CL500/250に加え、純正外装パーツを装着したアドベンチャー的なモデルも用意された。フォルムの違いに大きく寄与した部分は、ヘッドライトバイザー、ナックルガード、フロントフェンダー、ゼッケンプレート、フラットシート、リアサスペンションカバーなど。これらパーツを装着すると、一気にレーサー気分が盛り上がる。なんともツボを押さえたオプションと言える。来春の発売が、今から待ち遠しいバイクだ。
この連載の記事
-
第434回
自動車
乗らずに死ねるか! EV化で消滅の前に乗っておきたいガソリンエンジン車6選 -
第433回
自動車
スズキ「スイフト」が4代目に! シャープな顔と安定性と低重心さを感じるデザインが魅力 -
第432回
自動車
EVなのにドリフト!? 変速ショックもあるヒョンデ「IONIQ 5N」に新 唯も興奮! -
第431回
自動車
エコもなんのその! V8エンジンで525馬力のSUV「ディフェンダー」は趣味車として最高の選択肢 -
第430回
自動車
燃費良し走り良し! スズキ「ソリオ バンデッド」のハイブリッドが売れてる5つの理由 -
第429回
自動車
Honda「オデッセイ」は2列目シートの使い勝手と座り心地が最高すぎた! -
第428回
自動車
砂漠も山道も走れるJeep「WRANGLER SAHARA」は東京砂漠も楽勝だ! -
第427回
自動車
ホイールで走りが変わる!? ホンダ「VEZEL」の専用ホイールを新 唯がテスト! -
第426回
自動車
SUV+BEV=最高! メルセデス・ベンツの電動SUV「EQB」はアイドルも納得の乗り心地 -
第425回
自動車
雪道も砂漠もドンと来い! ポルシェ「911 ダカール」は悪路を得意とするスーパースポーツ -
第424回
自動車
今買うならMAZDA2の前モデルがお買い得な5つの理由 - この連載の一覧へ