前回の猫宅訪問の続きである。川崎市にお住まいのIさんが飼っている3匹のトンキニーズ(同じ日に生まれた三兄弟……そういえば三つ子とはいわないな)の話だ。
今回はトンキニーズ3兄弟の性格の違いや対決や懐柔やそんな猫関係に焦点をあててみるのである。
まず私がやったのは、使いたい写真を10数枚ピックアップし、そのサムネイルを飼い主のIさんにメッセージで送り、「ごめん、それぞれ猫の名前を教えてください」と頭を下げること。
撮ってるその場ではわかるんだけど、いざ帰宅して写真を見つめると、そこに写っている猫が「大福」なのか「最中」なのか「小太郎」なのか、見れば見るほどわからないのである。3匹揃ってる写真ならともかく、1匹だけがソロで写っているともうだめ。
そこを曖昧にして原稿を書いてはいけない、と飼い主さまにサムネイルを1枚にまとめた画像を送ったら、あっという間に答えが返ってきたのだった。
当たり前だけど、飼い主ってすごいですな。
末っ子の小太郎は末っ子らしく、何にでも興味を持つし、オモチャを出すとすぐに遊び出す。観てて一番面白い。
これ、はじめた見たのだけど、猫がボールで遊ぶオモチャ。外周のレールの中にボールが入っていて、猫が手ではたくとボールがぐるりと回って戻ってくるのだ。うまくすれば猫はなかなか飽きずにボールと戯れてくれる。楽しそうに遊んでてなにより。
いつのまにか手ぬぐいで遊んでたのも小太郎。
実はこれ、私の手ぬぐい。蒸し暑かったので手ぬぐいで汗を拭きながら訪問し、その手ぬぐいを床においたまま猫を撮ってたのだ。そしたらいつの間にか小太郎が、私の汗が染みこんだ手ぬぐいの何が楽しいのか、じゃれたりもだえたり噛んだりととっくみ合いをはじめたのだ。手ぬぐいと戦う猫。
あまりに予想外の展開。だから猫は面白い。
そして、テンションが上がりすぎたら爪研ぎで一息。
このおうちのキャットタワーは柱が斜めについててなかなかユニークなのだった。
(次ページに続く、「おっとりタイプの最中に牙をむく大福」
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