さて先週の続き。小諸に紅葉を撮りに行ったついでに街を歴史散歩していたら思いがけず猫に出会ったのであった&秋の猫は日向でほっこりしてくれててありがたや、という話である。
駅近くに残っている大手門前の紅葉を撮影し、門の写真を撮ってたら、さっき通り過ぎたはずの場所で何か小さな影が動いた気がするのでそっちを見ると、門の向こうに猫がいた。遠くて老眼で近眼な目にはわかりづらいが、あの動きは猫である。
と思ったら、右手から地元中学生が歩いてきて猫が隠れてしまった。残念。
……と思ったら、今度は左手から白黒の猫がトコトコと。
というときに撮った写真がこちら。
よーく見ていただけるとわかるが、門の向こうに猫が2匹写ってるのである。掲載してる写真は縮小してるのでわかりづらいが、道路に1匹、その後ろの花壇の辺りに1匹いる。
もっと望遠のレンズを持ってくればよかったと思っても、紅葉仕様できちゃってるのでしょうがない。
さてあの猫はどうするかな、と見ていたら、トコトコとこっちへ歩いてきて門をしれっと抜けるではないか。
よし、ここは下手に動かず、じっと待つべし。アップで撮ろうと近寄ると相手はこっちを警戒して逃げてしまう可能性が高い。猫に警戒させてはいけないのだ。その辺は尾行と同じ(いや違うか)。
そして目の前数メートルまで来たかと思ったら、つつっと方向転換して、門の脇にある石段をトコトントンとのぼってしまった。
まあそうだよな。ときどき、しゃがんでる人を見ると、エサをもらえるんじゃないかと遠くから寄ってくる猫がいるのだが、そんな雰囲気でもなかったしな。
でも、1612年(ちなみに徳川家康が征夷大将軍に任じられたのが1603年、大坂冬の陣が1614年なので、まだ江戸時代も初期の初期。不穏な空気がまだ流れてた頃だ)に建てられた門に猫。
野面積みの石垣に猫が似合うのだ。旅先で猫と出会ってうれしいのはこういう絵になる場所にいてくれたときですな。
しかも、キリッとしたハチワレ顔が凛々しい。
(次ページに続く、「目を離したスキに猫が入れ替わりの術!?」)
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