3月8日、パナソニック システムネットワークスは、i-PRO SmartHDシリーズのメガピクセル対応ネットワークカメラ「DG-SW355」「BB-SC384」を発表。4月より順次発売する。
DG-SW355
DG-SW355は、屋外・軒下設置可能なメガピクセルネットワークカメラ。価格(税別)は18万円。
1.3メガピクセルのカメラを採用し、フレームレートは最大30fps。画像圧縮としてH.264に対応し、最高1280×960ドットの高解像度な映像が撮影できる。照度差の激しい環境下でも被写体の明るさを画素単位で補正し、自然な画像を実現するスーパーダイナミック(MEGA Super Dynamic)方式を採用。低照度時に自動的に白黒モードへ切り換えて感度をアップする白黒切換機能も搭載する。
また、新開発のVIQS(Variable Image Quality on Specified area、指定エリア画質可変)機能を搭載する。VIQSは、重要な監視ポイントを高解像度化し、それ以外の領域を低解像度化する機能で、画像データ量を可変処理して配信できるのが特徴だ。同社ではネットワークコストと記録コストを25%削減できるとしている。
主な仕様は下表の通り。
DG-SW355の主な仕様 | |
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センサ | 1/3型MOSセンサ(130万画素) |
ズーム | 7.2倍EX光学ズーム |
画像サイズ | 1280×960ドット、640×480ドット、320×240ドット(フレームレート:最大30fps) 1280×720ドット、640×360ドット、320×180ドット(フレームレート:最大30fps) |
照度 | カラー映像時:0.3ルクス以上 モノクロ映像時:0.05ルクス以上 |
画像圧縮方式 | H.264、MPEG-4、JPEG |
サイズ | 146×191.5(mm) |
重量 | 約1.6kg |
使用温度 | -10~50℃ |
BB-SC384
BB-SC384は、メガピクセル対応高倍率ズームレンズ搭載のネットワークカメラ。価格(税別)は16万円。
1.3メガピクセルのカメラを採用し、ズームはEX光学ズームで36倍までズームアップでき、水平で360度、垂直で162度までパン、チルトが可能。フレームレートは最大30fps、画像圧縮としてH.264に対応、最高1280×960ドットの高解像度な映像が撮影できる。また、LANケーブルで電源の供給が可能なPoEにも対応する。
同社では店舗や倉庫、駐車場など離れた場所に点在する場所を、高精細な動画で、幅広い範囲を、細かい部分までモニタリングできるとしている。
主な仕様は下表の通り。
BB-SC384の主な仕様 | |
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センサ | 1/3型MOSセンサ(130万画素) |
ズーム | 36倍EX光学ズーム |
画像サイズ | 1280×960ドット、640×480ドット、320×240ドット(フレームレート:最大30fps) 1280×720ドット、640×360ドット、320×180ドット(フレームレート:最大30fps) |
照度 | カラー映像時:0.6ルクス以上 モノクロ映像時:0.5ルクス以上 |
画像圧縮方式 | H.264、MPEG-4、JPEG |
サイズ | 115×155(mm) |
重量 | 約900g |
使用温度 | -10~50℃ |
また、i-PRO SmartHDシリーズのネットワークディスクレコーダーDG-NV200のアドオンソフト「ビジネスインテリジェンス拡張キット」とクラウド型映像監視サービス「みえますねっとPRO」も発表した。
ビジネスインテリジェンス拡張キットは、DG-NV200にインストールすることで、カメラから送られた顔画像を分析し年齢、性別の判定、人数の集計といった高度な検証ができるという。また、リアルタイム顔照合機能の拡張も提供する。DG-NV200単体では、事前に登録可能な顔画像数は最大32人、同時照合可能な人数は最大8人だが、拡張キットを導入することで顔画像数を最大64人、同時照合可能な人数を最大32人にまで増加できる。
みえますねっとPROは、小規模ビジネスユーザー向けのクラウド型映像監視サービス。ネットワークカメラを設置する際の初期設定を本サービスの画面上からできる。また、スマートフォンなどモバイル端末からもアクセス可能。センサー検知の通知とクラウド上での録画サービスや離れた場所に設置されたネットワークカメラの一元管理と機器状態監視にも対応する。
当日行なわれた発表会でパナソニック システムネットワークス セキュリティビジネスユニット ビジネスユニット長 香田敏行氏は、今後の展開として、さらなる高画質化、VIQSの高効率化によるTCO(Total Cost of Ownership)削減を進めていくとした。
また、無線通信環境が拡大する中、映像セキュリティ分野も多様化し、その多様化に対応した商品開発を積極的に推進する予定だとした。