車がびゅんびゅん走って、人がわんさかいるような大通りを歩いても面白くないし、気分もよくないので、時間があると1~2本裏通りに入って歩く。
小さな繁華街だと、1~2本裏に入るだけで車も通らず生活の匂いがしてくるし、多少大きな繁華街でも古くからの商店や居酒屋が軒を並べていて、平日昼間はのんびりしている。道に迷わないよう「iPhone」で地図を見ながらたらたらと歩いていると、ときどきふわふわした毛の塊がすすっと道を横切ったりする。猫である。
視界の片隅をよぎる一瞬をいかにして見逃さないか。勝負はそこにあるのだ。でも、たいてい「はっ」と思ってからカメラを構え、ピントを合わせても手遅れである。
ここは新宿二丁目あたり。駅前ほど賑わってはないが、裏通りでも、人通りが多く、猫も落ち着かない。こういう場所の猫は当然ながら警戒心が強く、なかなか振り向いてすらくれない。
かといって、人通りには慣れてるから、人に見つかったからと慌てて逃げたりはせず、いつでもダッシュできる心構えで悠々と歩いて行くのだ。
せっかく出会った猫なのだから、撮りたい。どこかで先回りできないかなと尾行。そしたらアパートの脇から路地裏に入ったので、先回りしてみようと次の角を曲がり、ちょっとした空き地で待ち構えてみる。
すると、出てきました。出てきた途端にきびすを返されたので、振り向き顔になっちゃったけど、「やあ、追いかけてすまんね」ってことで、この場は終了。
この連載の記事
-
第871回
デジカメ
渋めのレトロ調から白黒まで、富士フイルム「X-T50」は多彩なフィルムテイストで猫撮影が楽しめる -
第870回
デジカメ
望遠が優秀で画質もトップレベルのシャオミ「Xiaomi 14 Ultra」を持って街の猫とたわむれてきた -
第869回
デジカメ
猫の毛並みもキリッと描写! シャオミ「Xiaomi 14 Ultra」はスマホなのにスゴい優秀なコンデジだ -
第868回
デジカメ
14年前のコンパクトデジカメ、10倍ズームのキヤノン「IXY 50S」を引っ張り出してキジトラ三昧 -
第867回
デジカメ
予約しないと買えない本格派コンデジ、リコー「GR III HDF」と「GR IIIx HDF」で気軽に猫スナップ -
第866回
デジカメ
5倍や10倍望遠で撮れ、Sペンがリモートシャッターにもなる「Galaxy S24 Ultra」は猫撮影で重宝する -
第865回
デジカメ
4つのカメラを搭載したサムスン電子「Galaxy S24 Ultra」は猫の顔アップもピシッと撮れる -
第864回
デジカメ
”猫撮影の基本”第3弾! 背景やボケ具合をコントロールするとよりイメージどおりの写真が撮れる -
第863回
デジカメ
”猫撮影の基本”第2弾! 広角と望遠の特性を知って使い分けると写真のバリエーションがぐっと広がる -
第862回
デジカメ
構える高さを工夫すると猫写真は大きく変わる! 新年度なのであらためて猫の撮り方ノウハウをご紹介 -
第861回
デジカメ
10年前に撮った猫とまさかの再会! 数年ぶりに出会っていた猫たちの写真をライブラリーから探し出した - この連載の一覧へ