巷ではパナソニックの「GF1」の発売が始まり、「E-P2」(?)の噂が流れ始めているが、まだまだ僕の「E-P1」は元気一杯だ。改めてインターフェイス周りや使用感を見直してみると、使い込んでみないとわからない、いい点や悪い点が見えてくる。まず、使っていていいな、と感じるのは2つのダイアルだ。
十字ボタンを兼ねるメインダイアル
E-P1には背面右上と十字ボタンの周囲に配置された2つのダイアルがある。記事を書く上で正式名称を確認しようと説明書を見ると、十字ボタン周辺が「メイン」で、右上が「サブ」になっている。
なので十字ボタン周辺のホイール状のダイアルを「メインダイアル」、右上の縦に長いダイアルを「サブダイアル」と呼ぶようにする。
ダイアルが2つあるのはいいことだ。写真を撮る上で基本的なカメラ操作は2つ。ピント合わせと露出合わせだ。ピントは時代的にもAFが主流なので置いておくとして、露出操作はカメラの内蔵露出計が優秀になった今でも常用する要素の1つ。マニュアル時に絞りとシャッタースピードを選んだり、絞り優先時に絞りを選ぶ+露出補正を行なったりする。シャッター優先ならその逆。プログラムオート時でも絞りとシャッタースピードの組み合わせをシフトさせる+露出補正を行なう。つまり基本的に2つの操作を組み合わせることになる。
なのでダイアルが2つあれば、それぞれの操作を個別にワンアクションでできる。同じオリンパスの「E-620」や「E-520」、他社のデジイチのエントリークラスのデジカメにはダイアルが1つしか無いことも多いが、露出補正がオプション的な扱いを受けてるということだろう。露出補正をするために専用のボタンを押しながら、メインのダイアルを操作するというツーアクションの操作を強いられる。
使用するユーザー層から見て、露出補正をそんなに頻繁にする必要があるかどうかでダイアルの数が決まると思うが、要はどんな意識を持って作っているかの問題だ。E-P1は、しっかりと露出補正をしようという意識のもとに作られている。
基本的にはサブダイアルで絞りかシャッタースピードを決めて、メインダイアルで露出補正を行なうのが撮影時のメインスタイルだが、そうなると、上面についてる「露出補正」ボタンの存在意義が無くなってしまう。
このボタンを押すことでサブダイアルで露出補正を行なうことができるようになり、メインダイアルを使わないで済む。この辺は使い方次第でこのほうが解りやすいという人もいるだろう。
「露出補正」ボタンは一回押せば露出補正に切り替わってボタンを離しても有効のままだ。シャッターボタンを半押しにすると解除されるので使い勝手がいい。
(次ページに続く)
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