FILCOブランドのメカニカルキーボードで知られるダイヤテックから、一風変わったメンブレンキーボード「LittleFingers」(型番:DFK-97ELF)が登場した。というのも同製品は、子供の小さい手にフィットするようデザインされたというキーボードだからだ。世に小型キーボードは数あれど、「6歳から13歳までの小学生、中学生に最適」(マニュアル)と、子供向けを明確にうたったキーボードというのは極めて珍しい。
![子供向け](/img/2001/11/23/121694/l/610a1b9b47722450.jpg) |
---|
子供向けをうたうマニュアル。手の小さな女性に、ともある |
![比較写真](/img/2001/11/23/121695/l/9b4580d2fa7a9f52.jpg) |
---|
パッケージにプリントされた比較写真。明らかに小さいのがわかるだろう |
外観は英語101キーボードによく似た、テンキー付きの合計97キー製品。文字やテンキーのサイズは実測値で約10mm角と、約12mm角の一般的なキーボードより明らかに小型だ。また、およそ320(W)×185(D)×32(H)mmというサイズはテンキーを持たない小型キーボード並み。パッケージ裏面には比較写真があるが、なるほど子供向けというのもうなずける。ちなみにキーはかなり深く押し込める仕様で、打鍵感は良好。クセがないため、小さいキーにさえ慣れれば大人でも十分に使いこなせるだろう。小型のキーボードが欲しい、でもテンキーがないのは不便だと考えている人には格好の選択肢になりそうだ。
![コネクタ](/img/2001/11/23/121696/l/4535c61e398f5d58.jpg) |
---|
ADBコネクタの隣には2つのPS/2コネクタが |
なおLittleFingersはもともと教育用入力デバイスなどを手がける米Detadesk Technologiesの製品がベースになっており、子供のPC(=キーボード)勉強用。このため、キーボードの勉強をしやすくなるように外部キーボード接続用のコネクタを持っているのも大きな特徴だ。たとえば、ひとつのモニタを用い、生徒にキーボードの練習をさせながら、間違えれば先生が外部キーボードから間違いを指摘する、なんて使い方もできる。ダイヤテックではこの機能について動作保証を行わないとしているが、キーボードの標準機能であるため、一部の機能には問題が生じる可能性こそあるものの、多くのキーボードで動作すると思われる。
このほかインターフェイスはPCとの接続用PS/2×1、Macintosh用のADBコネクタ×2。本体脇にはPC/Macintosh変更スイッチを装備している。
CtrlやAlt、Enterキーなどが色分けされているのは、子供が視認しやすくするためとのこと。また、Macintoshでも利用できる同製品では、Macintosh用の電源ボタンも装備。もちろん、ケーブルはPS/2とADBの両方を同梱する
![色分け](/img/2001/11/23/121697/l/7ee8c8f8baddc96f.jpg) | ![電源ボタン](/img/2001/11/23/121698/l/3349e93e108b732b.jpg) | ![ケーブル×2](/img/2001/11/23/121699/l/898b3af36a9e3d1e.jpg) |
価格はクレバリー2号店で7580円、コムサテライト3号店で7980円。現在のところ日本語キーボードの発売予定はないようだが、Datadesk Technologiesのサイトにはラインナップされているので、こちらの登場にも期待したいところだ。
【取材協力】