「ThinkPad i Series 1620」は、日本アイ・ビー・エムのコンシューマ向けのB5ファイルサイズノート。マグネシウム合金を採用した頑強かつスタイリッシュなボディ、1024×768ドット表示の12.1インチTFT液晶モニタ、打ちやすいキーボード、余裕のあるバッテリ駆動時間など、モバイルノートとしての完成度の高さでは定評がある。1月31日に発表された最新モデル(2662-33J)を紹介しよう。
CPUは低電圧版Mobile PentiumIIIに
バッテリ優先モードでは1.1V駆動
チタン配合CFRP素材を使用した天面。i Series独特のソフトブラックメタリックに塗装されている。 |
ピンポイントの圧力にも耐えられるよう複雑な形状をした底面。素材はマグネシウム合金で、板の厚さはもっとも薄い部分で0.8mm。質感の高い塗装も魅力だ。 |
底面の増設メモリソケット。256MBのSO-DIMMに対応しており、オンボードで実装している64MBとあわせて最大320MBまでの増設が可能。 |
背面にはLAN、モデム両方のポートが存在するが、1620/X20シリーズの通信機能は、本体底面にあるMiniPCIスロットに装着するモジュールによって提供される。X20ではLAN/モデムのコンボモジュールを装着しているので両方利用できるが、本製品が装着するモジュールは56kbpsモデムの機能しか持っていないため、LAN機能は利用できない(ポートにはフタがされている)。その代わり、側面にIEEE1394ポートを備えている点はX20にはないアドバンテージだ。このあたりはビジネス/コンシューマ、それぞれの製品がターゲットとするユーザーのニーズを考慮した結果だろう。
CPU | 概要 | |
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2662-23J | 低電圧版Mobile Celeron-500MHz | 先代スタンダードモデル、ウルトラベース&内蔵CD-ROM同梱(2000年8月発表9月発売) |
2662-2DJ | 低電圧版Mobile Celeron-500MHz | 23Jのウルトラベース&内蔵CD-ROM省略モデル(2000年9月発表) |
2662-2CJ | 低電圧版Mobile Celeron-500MHz | 23JにOffice 2000 Personalプリインストールしたもの(2000年11月発表) |
2662-2WJ | 低電圧版Mobile Celeron-500MHz | 23JにPHS通信キットをバンドルしたワイヤレス通信モデル(2000年11月発表) |
2662-33J | 低電圧版Mobile PentiumIII-600MHz | 2001年発表の最新モデル。ウルトラベース&内蔵CD-ROMはなし、外付けUSB CD-ROM同梱、Office 2000 Personalプリインストール |