ジオン脅威のメカニズムといえば、往年のガノタであればニュータイプばりにピキーンと来る人も多いファーストガンダム当時に放送されたガンプラのCMだ(え? わからない? そういうちびっ子はお父さんに聞いてみよう!)。
今回は発売されたHCM「MS-06S ZAKU II」は、いうまでもないと思うがシャア専用の赤いヤツだ。シャア専用といえば“3倍速い”といわれているが、量産型MSで実際にシャアが他の機体より3倍のスピードで運用したことが描かれているのはこのZAKUIIのみとなっている。とはいっても、シャア専用にカスタマイズされていたかというとそういうわけではないという。では、なんでこの期待が3倍はやいといわれていているかといえば、、指揮官用にピーキーにチューンされたZAKUIIをシャアがニュータイプの素養を使って操縦することで限界まで性能を引き出しただけという説が有力になっている。
さて、話をHCMシリーズのZAKUIIに戻して、ディテールをチェックしてみると、以前発売されているHCMシリーズの量産型ZAKUIIをベースに使っているため、ザックリと見た感じでは、ランドセルの形状とヘッドの指揮官を示すブレード、足回りのバーニアが若干違うのと、カラーリングが以前のものと比べて細かくなっている。細かい点以外は大きな変更はなさそうだ。とはいえ、すでに量産タイプのZAKUIIが発売されているのだから、ファンであればこの赤いやつも手に入れて小隊を組みたいところだろう。
今回のこのパッケージの最大の魅力といえば、往年の名ガンプラCM「ジオン脅威のメカニズム」が再現できる整備用のハンガーが付属している点。これまでMSの機体は様々な種類が発売されてきたが、ハンガーなどは付属していなかったために、連邦軍のMSとの戦闘シーンは再現できても、基地に帰還して整備中のシーンなどは再現するには自作するしかなかった。しかし今回ハンガーが付属したことで手軽にそれらのシーンが再現できるようになったのだ。価格は5000円前半。シャアマニアならば、是非入手しておきたい一品だ。