レックスマーク インターナショナル(株)は17日、東京・日本橋のロイヤルパークホテルで、2007年夏モデルとなるWindows/Mac両対応のワイヤレスインクジェットプリンター/複合機など合計6機種の発表会を開催した。
今回発表された新製品のうち、無線LAN機能(IEEE 802.11b/g)を標準で搭載するモデルは、ADF付きの複合機『X9350』とADFなしの複合機『X4550』、単機能機『Z1420』の3機種。加えて、オプションで無線LAN機能(IEEE 802.11b/g)に対応する複合機『X3550』をラインナップする。
これらの機種に搭載された無線LAN機能は、付属のアプリケーション(Windows VistaやMac OS X対応)をパソコンにインストールして、ウィザードに沿って行なうことで簡単に利用できるという。実際にデモンストレーションが行なわれ、用意された選択肢をラジオボタンで3回選択するだけで、設定を完了していた。
このほかは、オプションを含めても無線LAN機能には対応しない複合機の『X2550』と単機能機の『Z1320』の2機種で、合計6機種となる。『X2550』に関しては、プリンター本体から液晶ディスプレーを省略して低価格化が図られている。製品の詳細や価格はこちらのニュース記事を参照されたい。
記者発表には、コンシューマプリンタ事業部アジアパシフィック担当マーケティングディベロップメントマネージャーのミン・トラン(Minh Tran)氏が出席し、日本において、パソコンのワイヤレス化に比べてプリンターのワイヤレス化が進んでいない現状を言及した。
トラン氏は、「日本の家屋は諸外国と比べれば条件的に小さくなるため、コンピューター専用の部屋が設けられることは少ない。比べて、キッチン/ベッドルームなどどこでもパソコンを使いたいという需要は大きい国で、ワイヤレス機能を持つノートパソコンは普及している。しかし、プリンターのワイヤレス化は進んでおらず、プリントの際にはUSBをつなぎに部屋へ戻る、といった具合。今後、日本ではどこでもプリントできる環境が求められている」と述べた。
その上で、「今後はその環境を率先して提供していく。環境を提供していく上で、ユーザーにとって必要なのは適正価格とインストールのしやすさの2つであり、今回の新製品で答えた」と語った。