イマーシブコンテンツにおける演出では、何台もの機材を複雑に連携させる必要があり、さらに複数の映像が不自然に重ならないようにするなど高度な設営の技術も求められるが、これらのプロセスを簡略化するためのメディアプロセッサーも2024年の第1四半期に2モデル(ボックス型)、第3四半期に1モデル(ファンクションボード型)発売予定だ。
すなわち、高輝度プロジェクターのラインアップを拡充させるだけでなく、専用のハード、管理者向けサービスも併せて提供することで、クリエイターだけでなく、システムインテグレーション/オペレーターのニーズに応えていこうというのが、同社のイマーシブ市場に対する現在の姿勢である。
ロケーションベースエンターテインメント(その場に行って体験するエンターテインメント)の市場は今後も高い成長率が期待されると言われており、デロイトトーマツの調べによれば、CAGRは8.5%にも達する。中でも、マルチに高精細な映像を投影して高い没入感を演出するイマーシブコンテンツは主役のひとつ。ハードだけでなく、運用の面までパッケージ化してサポートしてくれる同社のラインアップは、イベント運営者や管理者にとっては現場の効率化や省人化に直接影響し得る有力なツールになるだろう。イマーシブコンテンツのこれからと、今後の同社の展開にも期待だ。