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Copilotを使いこなして、成果を得るための支援策も展開

ビジネスアプリの新たな扉を開く ― Dynamics 365、Power Platformに搭載の“Copilot”総まとめ

2024年01月25日 08時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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Power Platform向けCopilot:Copilotがアプリケーション開発の裾野を更に広げる

 続いてローコードプラットフォームPower PlatformにおけるCopilotが紹介された。

 Power Platformでは、アプリケーション開発の「Power Apps」、プロセス自動の「Power Automate」、ウェブサイト構築の「Power Pages」、ビジネス分析と可視化の「Power BI」のそれぞれにCopilotが搭載され、さらにはチャットボット作成のPower Virtual Agentsが「Copilot Studio」として一新、独自のCopilotの作成やカスタムを担う。

 これまでも、プロ開発者以外にアプリケーション開発を広げてきたPower Platformだが、Copilotの搭載により、さらに開発作業は加速し、簡易化され、利用対象者も拡がる。「日常的にビジネス系アプリケーションを使用するように、Power Platform+Copilotを活用するようになる」と、ビジネスアプリケーション事業本部 GTM Managerの内田真美氏。

ローコードプラットフォームPower Platformの各製品にCopilotが搭載

 Power Appsに搭載されたCopilotでは、データの作成からUXのカスタマイズまで、数回の会話だけで、アプリを作成できるようになる。デモにおいては、具体的な項目指定を必要とせずに、Copilotがアプリに必要なデータテーブルを生成、適宜追加したいフィードやサンプルを指示した上で、ワンクリックでアプリを完成させる様子が披露された。

デモ:小学校における生徒用PCを管理するアプリケーションを自然言語での会話で作成する様子

 2023年11月のIgniteでの発表で話題を集めたのは、Copilot Studioだ。自社のデータや情報を基に、独自のCopilotをゼロから作成でき、社内外どちらにも対しても展開可能。

 対応するデータソースは、一般的に公開されるウェブサイトや社内のSharePoint、アップロードしたファイル、カスタムデータなど。さらには1100を超える標準搭載のコネクターにより、他の社内システムとも連携ができる。

 完成したCopilotは、Copilot for Microsoft 365やTeamsに展開したり、社内外のウェブサイトで公開するなどして、すぐに利用可能だ。

デモ:ウェブサイトを指定したり、ファイルをアップするだけで簡単にナレッジを取り込める

デモ:プラグインによりノーコードで外部システムと接続、アクションの実行まで可能

 Copilot Studioの提供形態は、1テナント月額200ドル。月あたりのメッセージ数の上限は2500となる。加えて、Copilot for Microsoft 365を拡張するためのCopilot StudioやMicrosoft 365に付属するTeams用のCopilot Studioも展開される。

 いずれも既に英語版でのサービス提供は開始され、日本語版の対応は今後となる。

Copilot Studio の提供形態

Copilotを使いこなして、ビジネスの成果を得るための支援策も

 日本マイクロソフトでは、ここまで紹介したCopilotの導入や活用を推進していくための支援策も展開する。

 Copilot for Dynamics 365の利用を促すのが「Copilot Accelerator」だ。主な支援内容として、IT管理者向け教育メニューやユーザー向けトレーニング支援、適用シナリオの整理、効果モニタリングなどを提供する。

 また、「マイクロソフト ユニファイドサポート」中では、業務部門以外の利用者を含む、組織や企業全体でビジネス成果を創出することを目的とした、Copilot活用の包括支援を提供する。

Copilot for Dynamics 365の使いこなし支援策 Copilot Accelerator

マイクロソフト ユニファイドサポートでは、Copilotにおけるカスタマーサクセスサービスを提供

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