このページの本文へ

荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第848回

2023年の最後は一番よく使った「iPhone 15 Pro Max」の猫写真で締めよう

2023年12月27日 12時00分更新

文● 荻窪 圭/猫写真家 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

きょとんとした顔がいい。ほかの人と間違えて出てきたんじゃないかと思う。このあと、また奥のほうへ去って行ったから。2023年12月 アップル iPhone 15 Pro Max

 2023年最後の「這いつくばって猫に近づけ」は、「1年で一番よく使ったカメラで撮った猫」といきたい。それは、iPhone。なので、「iPhone 15 Pro Max」で撮った猫写真である。

 iPhone 15 Pro Maxが手元に届いたのが10月7日。その夜にセッティングし、データの転送も完了し、翌日、iPhoneをポケットに入れて買い物に出かけたときのことである。

 頻繁に通るのに、一度も猫を見かけたことがない場所で出会ったのだ。新型iPhone購入記念で顔を出してくれたに違いない、ってことにして、早速5倍望遠カメラで撮ったのがこちら。

こっちもびっくりしたけど、向こうもびっくりしたらしい。一瞬フリーズしてこっちを見てくれたあと、そそくさと左手奥のほうへ走っていったのだった。2023年10月 アップル iPhone 15 Pro Max

 その後は、まだ一度も会えてない。

 iPhoneが本職カメラに比べて優れているのは、何といってもいつでもポケットに入っていることだ。

 iPhone 15 Pro Maxを手にしてから一週間くらいたった日のこと、マンションの廊下で迷い猫が見つかり、管理人室に保護されているが、管理人は動物を飼ったことがなくて要領がわからず、段ボール箱に閉じこめられているという。

 それはいかん、と使ってないケージと水と猫おやつを持ってかけつけると、小さな段ボールに閉じこめられていたので、抱きかかえてケージの中に保護。それがまあなんとも行儀のいい猫で、おとなしくケージに入ってくれた。

 そんなときでもポケットにiPhoneは入ってるわけで、とりあえず撮る。くりっとした目が何とも愛らしいのである。

マンション内で保護された猫。まん丸な目が不安そうなのだけど、この数十分後、無事飼い主の方が現れたのだった。よかった。2023年10月 アップル iPhone 15 Pro Max

 で、管理人室でどうしようかと相談していたら、慌てた顔でスーツ姿の男性が現れ、うちの猫です、と。家族が外出するとき、ドアの隙間からすすっと出ちゃったのを気づかず、締め出しちゃったらしい。

 その日のうちに見つかってよかった事件である。猫を飼っているみなさま、気をつけましょう。うちは、玄関に脱走防止柵を付けてます。

 10月の写真をもう1枚。これも買い物へ行く途中、古いアパートの前を通りがかったら、チャトラのハチワレがちょこんと座ってたのだ。思わずiPhoneを取り出し、5倍望遠&ポートレートモードで撮影。手前の柵がボケているのは、ポートレートモードで撮ったからだ。

 この猫はおなじみ。どうやらこの部屋に住んでる爺さまが世話してるようで、夜になると一緒に散歩してるのだ。いやほんとに、爺さまについて一緒に近所の公園まで歩いていき、そこでちょっと遊んだあと、また一緒に帰ってくるのである。その習慣が面白い。

玄関前できれいなチャトラのハチワレ。この部屋の人が世話をしているようだ。半分飼ってるようなものかと思う。2023年10月 アップル iPhone 15 Pro Max

 続いて11月。塀の上に猫がいたのである。鳴き声がするので、どこだどこだと見回したら、塀の上にいたのだ。

 何度か鳴いていたので、ちょうどその瞬間を撮ろうと狙った1枚である。前後がボケてるのはポートレートモードで撮ったから。前ボケがもうちょっと自然になるとうれしいのだが、難しいか。

5倍望遠は便利すぎる。塀の上の猫にぎりぎりまで近寄って、きれいに撮れた。何に向かって鳴いていたのかは謎。2023年11月 アップル iPhone 15 Pro Max

 11月はもう1枚、晴れた日に出会った公園猫を。ベンチの上と下の2階建てで。

ちょうど日差しが当たるベンチの上と下でくつろいでた2匹。下のキジトラは私に気づいて警戒してるけど、上の黒猫はのんびりしたものだった。2023年11月 アップル iPhone 15 Pro Max

 12月、同じ公園にて。ちょっと作例を撮るために自転車で走り回った帰り、今日は猫がいないな、まあ疲れたから休憩していこうとベンチに座って水を飲んでいると、後ろでかさかさと音がする。もしやと振り返ると、かわいい顔をしたキジトラが、きょとんとした顔でこっちを見てるではないか。

 しまった、油断しててカメラをバッグに入れたままだった。でも、手にはちょうどSNSを見てたiPhoneがある。なので、とっさにカメラアプリを起動して撮ったのが冒頭写真だ。真正面からの表情がかわいかったのである。

 どうも人の気配がしたので出てきたら、「あ、いつもの人じゃなかった、どうしよう」という顔のようである。すまんね。こんな感じで、ひょんなことで偶然猫に出会ったら、何はともあれiPhoneなのだ。

 私は、「東京古道散歩」というテーマで街歩きのガイドをしているのだけど、その最中、ひょんなことで猫と出会うことがある。でも、普通は撮れない。仕事中にお客様をさしおいて猫を撮ってるようではダメである。それに、十数人で歩いてると、猫もびっくりしてすぐ隠れてしまうし。

 でも、この日に出会った猫はちょっと違った。十数人を引き連れて歩いていると、遠くに黒猫を発見。行く手を阻むように、じっとこっちを見ている。

歩道に黒猫がたたずみ、こっちをじっと見てたのである。進行方向を遮られたかっこうだ。2023年12月 アップル iPhone 15 Pro Max

 歩きながらiPhoneで何げなく撮った後(さすがにバッグからカメラを出すわけにはいかないし)、まあ、大勢で歩いていったら逃げるだろうなと思ってそのまま歩いていくと、全く動じないのである。

 むしろ、こちらがびっくり。結局、立ち止まってプチ猫撮影会になったのだった。

十数人の大人に囲まれても動じない黒猫。よほど人に慣れているのだ。後ろに見えている足は街歩きの参加者。2023年12月 アップル iPhone 15 Pro Max

 とまあ、こんな感じで何げなく遭遇した猫は、まずiPhoneで撮られるのである。昔に比べると望遠にも強くなり、画質も上がったので活躍の機会は増える一方なのだ。

 今年最後の1枚は、うちの猫で。テレビを見ていたら、突然テレビ台に飛び乗って画面に襲いかかったのである。CGで描かれた太古の動物が歩いてくる姿を見て、獲物だと思ったのだろう。

いきなりテレビ台に飛び乗ってCGの動物に襲いかかったミル。2023年12月 アップル iPhone 15 Pro Max

 テレビに反応しない猫もいるそうだが、うちの猫はときどきテレビがマイブームになるようで、一時はテレビの電源を入れただけで、テレビ台の前でスタンバイする始末だったのだ。猫は面白い。

 では猫好きの皆さま、よいお年をお迎えください。

■Amazon.co.jpで購入
 

筆者紹介─荻窪 圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン