横浜18区の人とまちがつながる TSUBAKI食堂 18区丼ものがたり 第43回

木の葉丼とおでんでほっこり温かい気持ちになる「西区丼」

文●椿 直樹

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 皆さん、こんにちは! 横浜市役所内商業施設「ラクシス フロント」にある、横浜野菜や地産地消の魅力が体験できるお店「TSUBAKI食堂」オーナーシェフの椿 直樹です。

 今回もご覧いただきありがとうございます!

前回の記事はこちら。
【連載】グリーンポークストロガノフ「西区丼」
※過去の連載記事はこちら:
横浜18区の人とまちがつながるTUBAKI食堂 18区ものがたり

 12月16日(土)からスタートした西区丼の後半、そして年内最後の「横浜食育18区丼」は“さつまあげの木の葉(このは)丼”(横浜野菜のしみしみおでん付き)です!

 西区の商店街といえば「藤棚商店街」、そして「今井かまぼこ」さんですね。今井さんには10年以上お付き合いをいただいて、奥さま、お子さまたち、ご両親にも大変よくしてもらっています。戸部の「ど根性ホルモン」時代には、とーってもお世話になりました。

 ここ最近ではさまざまなドラマやメディアなど出られていて、また商店街の活動でもリーダーとしてがんばっておられ、常に刺激をもらっています。その仕事ぶり、そして誠実な人柄は出会った頃から全く変わっていません。

 さつま揚げに使用するお魚はご自分で市場や港まで仕入れに行き、その魚の骨などは保土ヶ谷区の仲間の農家さんの畑で肥料として使っていただき、そこで育ったお野菜をまたさつま揚げに入れています。まさに今時で言う「フードループ」をさり気なく実践されています。

 今井家と言えば、「ど根性ホルモン」閉店の際にこんなエピソードがあります。

 「ど根性ホルモン」はたった15坪の小さなお店でしたが、退店の際にはそれなりの備品の多さになってしまい、保管場所に困り果てていました。その次のお店の「大ど根性ホルモン」までにはまだ3ヶ月もあり、自宅にももちろん持ち帰ることは出来ない量でした。

 そんな私に今井さんファミリーがご自宅の空きスペースを貸して下さり、しばらくお店の備品類を置かせていただきました。また、備品だけではなく、現在も販売が続いている「横濱焼小籠包」用のアイスストッカーや商品自体も持ち込ませていただき、今では委託させてもらっている箱詰めやシール貼りなどの作業も行わせていただきました。

 今、思い返してみると逆の立場だったとしたら、他人になかなかそこまでのことはしてあげられないかもと思ったりします。

 そんなある日、私が小籠包の在庫の確認か何かの用事で、今井さんのお宅の保管場所に真夜中におじゃましたことがあり、今井さんの親父さんに泥棒と間違えられたことがありました。

「何だよー!椿さんかー!!びっくりしたよー!!」

 という穏やかな表情を今でもしっかりと覚えています。

 そんな愛あふれる今井かまぼこ店のさつま揚げを「木の葉丼」とおでんにしました。関西地方では、さつま揚げを卵とじにしてご飯にのせると「木の葉丼」と呼ぶそうです。

 また、今井さんからヒントをいただき、ご飯はおでんのだし汁を使って炊き上げているので、全体的にほっこりした内容となっています。

 ぜひ今回も18区丼を召し上がっていただき、お腹いっぱいになるだけでなく、温かい気持ちになってほしいと思います。

 最後に今年も1年間「横浜食育18区丼」を召し上がっていただき、本当にありがとうございました。来年1月は年末年始の仕入れの都合で「18区丼」はお休みになります。2月の「青葉区」から改めてスタートいたします。

 それでは来年もどうぞよろしくお願いいたします。皆さま良いお年をお迎えください。

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文/椿 直樹

1967年生まれ。横浜野菜の魅力を広く伝えるため2003年「横浜野菜推進委員会」を設立。その取り組みが評価され2009年、神奈川県で初めて農林水産省「地産地消の仕事人」に認定される。好きな野菜は白菜、苦手な野菜はたくさん(笑)