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ポタフェス2023冬 秋葉原 第4回

ポタフェス2023冬で見つけた新製品、注目製品

2023年12月12日 15時30分更新

文● ASCII

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Acoustune初のUSB DACも登場予定

 Acoustuneは、展示会で何度か披露されてきた「HS2000MX SHO MKIII」がいよいよ1月になることを公表。実売42万円程度と高価だが、第1弾、第2弾と一定の売れ行きがあるのだという。なお、付属する「ARX500」ケーブルは単体売りも予定しており、実売価格は5万円程度になるという。

HS2000MX SHO MKIII

発売が近い「HS2000MX SHO MKIII」

歴代のHS2000MX SHO

ARX500は端子の先が交換できるタイプのケーブルとなる。

 Acoustuneは3万円前半のUSB DAC「AS2002」も開発中とのこと。仕様はまだ未確定でこれから詰めていくとする。気になるのは搭載するDAC。あまり採用されていない特殊なメーカーとのことだが、一体どうなるのだろうか?

AS2002

AS2002の装着方法

リングが付属し、マグネットで簡単にスマホの背面に装着できるとのこと。

Hibyの世界初披露プレーヤー

 Hibyのハイレゾプレーヤー「R8 II」は世界初出展。実売価格は30万円台の半ばになる見込みで、Rシリーズの上位モデル「RS」から技術を流用。DACは同社独自開発のMPAを搭載する。3.5mmと4.4mmのヘッドホン出力を装備している。

R8 II

R8 IIは2色が展示されていた。

R8 IIの背面。アルカンターラ素材を使用するなどリッチな仕様だ。

 さらにHibyのサブブランド的な位置付けの“HIBY DIGITAL”の製品となる「m300」も展示されていた。こちらはワイヤレスを含む接続で気軽に音楽を聴くためのプレーヤーと案る。実売価格は3万円台程度を見込んでいるようだ。

HIBY DIGITALのm300

SHANLING EC Mini

 デスクトップオーディオや据え置き型製品にも力を入れているSHANLING。「EC Mini」は、トップローディング型の「EC3」に続くCDプレーヤーだ。しかもローディング方式は懐かしいスロットインタイプ。バッテリー内蔵で最大7.5時間のCD再生が可能。とはいえ、ただのポータブルCDプレーヤーではなく、4.4mmのバランス駆動用端子やBlurtooth、USB DAC機能、プリアンプ機能なども搭載。MQA-CDのハイレゾ再生(ハイレゾCD)にも対応している。コンパクトサイズでデスクサイドにも置きたい製品だ。実売価格は6万円前後。

EC Mini

EC Mini

4.4mm端子でヘッドホンのバランス駆動にも対応!

ハイレゾCDをデコードできているのが分かる。

iFi audioとXI AUDIOの新製品など

 トップウィングのブースでは同社が取り扱う海外ブランドの製品が並んだ。目新しいものは少なめだったが、発売日などが決定し、超ハイエンド製品を最終もしくはそれに近い形で体験できた点が見どころだろう。

 iFi audioで注目は11月から受注生産している「iCAN Phantom」。真空管を使用し、ブランドではフラッグシップとなるアナログヘッドホンアンプだ。対応するヘッドホンの幅が広く、高感度のイヤモニから静電型ヘッドホンまで1台で対応できる。SDカードの差し替えで様々なメーカーの静電型ヘッドホンに適したバイアス電圧に変えられる。価格は66万円。

 XI AUDIO(イレブンオーディオ)の「SagraDAC」(66万円)と組みあわせ、STAXのヘッドホンで聴いてみたが、割合ふくよかでゆったりと中域中心に聞かせる傾向。回路も後段が独立しており、通常のヘッドホンアンプ部につなぐ場合とはキャラクターが異なるようだ。1台でオールマイティに使える製品でもある。

iCAN Phantomは真空管を利用したハイエンドヘッドホンアンプだ。

550Vの出力で静電型ヘッドホンを駆動中。ディスプレーの下にあるボタンのうち左から2番目のものを押すとインピーダンスの切り替えられ、ゲイン調整に近い役割を果たす。静電ヘッドホン版のIEMatchと言っても良さそうだ。

静電型ヘッドホンアンプの設定変更に使うカード

 11月に発売したばかりのiFi audio「NEO iDSD2」も展示。前モデルとの比較試聴が可能だった。aptX Losslessなど最新仕様に対応。ほかにも出力が5倍アップ、多数のアップグレードと業界初を贅沢に盛り込んだ製品。DAC&ヘッドホンアンプだ。縦置きと横置きの両使用が可能。価格は15万4000円。

NEO iDSD2

NEO iDSD2(右)

 XI AUDIOの日本未発売ヘッドホンアンプ。「Broadway」はフルバランスかつディスクリートで組んだA級アンプを内蔵。「BroadwayS」はシングルエンドのA級アンプ。低インピーダンスのヘッドホンや高感度IEMに適したものだという。XI AUDIOの「K-DAC」と組み合わせて試聴できた。価格などについては未定。

XI
 AUDIOのBroadwayとBroadway S

BroadwayとBroadway S(上段の2台)。下段はK-DAC。

 過去何度か出展されて注目されていたLotooの「Mjolnir」(ミョルニル) の発売日と価格も決定。据え置き型のデジタルオーディオプレーヤーだ。専用ケース付きで、148万5000円で1月15日発売とのこと。

Mjolnir

Mjolnir

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