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全従業員72%が女性の町工場が取り組む、多様な人材を生かす経営<8/1(火)開催レポート>

PR TIMES

株式会社スリーハイ
産業用ヒーターを製造・販売する株式会社スリーハイ(本社:横浜市都筑区、代表取締役:男澤 誠 以下、スリーハイ)は、8月1日(火)12時よりオンラインにて、横浜の町工場で働く女性従業員の子育てと仕事の両立の実態や、多様な社員を活かす取組みを通じての持続可能な企業経営に向けた当社の取り組み事例をご紹介する無料セミナーを開催しましたので、当日の様子をお知らせいたします。



セミナーについて


▼開催概要

開催日時:2023年8月1日(火)12:00~12:50
開催場所:オンライン(Zoomミーティング)
所要時間:50分

▼開催趣旨
日本の企業のうち99%は中小企業ですが、地域に根を張る町工場は、大企業と異なり、生産年齢人口が減少するなか、新規採用も簡単にすることはできません。

在籍する従業員も限られることから、会社に所属する従業員一人ひとりが長く働ける環境整備をすることが求められます。

このセミナーでは、子育て世代を中心とした多様な社員を生かす取り組み、取り組むにあたってぶつかった壁、それをどのように乗り越えているか等、町工場の等身大の姿をお話することで、一人ひとりが長く働ける環境整備を成功に導くためのヒントをお届けしました。

当日の様子


当日は、株式会社スリーハイ代表取締役・男澤誠と経営企画室室長・徳江 彩貴によるパネルディスカッション形式のセミナーが2部構成で行われました。
(ファシリテーター social impact PR株式会社 代表取締役 米澤智子)

第一部では、代表取締役の男澤が入社したときは男性が中心の職場であったこと、そこから女性やパート従業員が増える環境になった経緯や、その中でどのような課題があり、乗り越えてきたかをお話しました。

第二部では、経営企画室 室長の徳江が、名古屋からのフルリモート勤務体制でどのような日常を過ごしているかのご紹介と、フルリモート勤務を実現させるまでの当時の心情や取り組みについて、代表取締役の男澤も交えディスカッションしました。

<セミナー詳細>


スリーハイは、産業用ヒーターを製造・販売している横浜市の町工場です。

製造業というと男性が多い職場のイメージがありますが、スリーハイではパートを含めた全従業員の72%が女性で、6名の社員が未就学児・小学生の子を持つパパママです。

パート従業員も子育て経験を持つママがほとんどであるため、急な子どもの体調不良や学校の行事などのためのお休みにも、「お互い様」の精神でサポートし合う環境があります。

(1)社内初の女性従業員採用がきっかけとなり、女性比率0%→72%に

スリーハイの従業員男女比率 左:社員の男女比率(男性47%、女性53%) 右:パート従業員も含めた男女比率(男性28%、女性72%)
【男澤】
私が当初は高齢の職人の男性従業員が6名ほどの会社でしたが、当時は私自身も、スリーハイの仕事は男性にしかできないものだと思っていました。

当社の仕事はプラモデルのようにヒーターを組み立てるのですが、手に接着剤もいっぱいつくし、重い素材もあるからです。

あるきっかけで、製造部に女性社員を採用しました。その方は美術系の専攻で大学を卒業されていたのですが、絵を描くのが得意だったんですね。スリーハイはそれまで手順書もなく「先輩の背中を見て覚える」といったような仕事の進め方だったのですが、組み立て方をちょっとした絵にしてくれたり、手順書をつくってくれたりして、業務のマニュアル化が進んだのです。それまで男だらけの職場だったところに、新しい風がはいりました。

この方がはいったことをきっかけに、男性でも女性でも入ってきやすいような職場にしていくことで、様々な価値観やその人の特性を生かした組織をつくれるのではないかと感じました。

(2)パート従業員のリファラル採用の経緯
【男澤】
最初1~2名のパート従業員を採用した後は、パート従業員が地域のつながりの中から次の従業員を紹介頂くという、求人広告に頼らないリファラル採用を行うことができています。

なぜリファラル採用ができているかというと、スリーハイでは約10年前から、CSR活動として地域の子どもたちに工場見学をするイベントを開催したり、小学校で出前授業をしていたりしています。

これらの活動を続けるなかで、地域の方々、特に小学校の親御さんたちに「スリーハイという会社がある」ことの認知度が高まっていったんですね。また、地域のお母さんたちもネットワークをもっていて、すでにスリーハイに入社している方が、働きたいと思っているお友達を誘ってくださるんです。

スリーハイの製品は産業用ヒーターということで、寒くなる冬場が繁忙期になるという特徴があります。パート従業員の方にはスリーハイの業務バランスに合わせてお仕事をいただいていて、とても助かっています。

(3)ECサイトはパート従業員が運営!助け合いの精神が生まれた裏側
【男澤】
当社の売上の3分の1を占めるECサイトの運営は、実はパート従業員が担っています。

パートリーダーが中心となって、パート従業員間のシフト調整、進行中の業務の引継ぎを行っています。

パート従業員の方はお子さんがいらっしゃる方も多く、毎日ずっとフルタイムで働くことは難しいという方が多いです。したがって、「毎日同じ人がいない」という前提で業務をうまく進める仕組みをつくってくださいました。例えば業務引き継ぎを書く「連絡ノート」というものがありまして、誰が引き継いでもその仕事ができるように、みなさん細かく書いてくださっています。

▼当日のセミナー動画はこちら(※テーマ1.のみ公開しています)
https://www.threehigh.co.jp/movie/movie/72.php



経営企画室長の徳江は、パートナーの転勤の都合で2020年に名古屋へ転居しフルリモート勤務、原則月1回出社という勤務体系ですが、引っ越し前と変わらず、当社の経営企画室長として社内を取りまとめるリーダーの役割を果たしています。

転勤が決まった時から、どのようにフルリモートを実現するために業務体制を整えていったか当時を振り返ってお話ししました。

徳江の詳しい仕事内容は、スリーハイの採用サイトをご覧ください。
https://www.threehigh.co.jp/recruit/interview/tokue.html

(1)徳江の1日のスケジュールの紹介
【徳江】
私は時短勤務になっているので、自宅(名古屋)で仕事をする日は、7時半から14時半までが勤務時間です。その前後は家事をしたり、小学生になった子どもの勉強をみたりしています。

でもそれ以外の時間は全く仕事をしないわけではなく、必要なコミュニケーションはチャットツールを使いながら取っています。

保育園に入園していた時期は保育園に任せきっていたので、子どもと接する時間が少なく感じていました。現在は経営企画という仕事も続けられながら、子どもに寄り添える環境がほしいという希望が叶っているので、感謝しております。

(2)徳江のパートナーの転勤が決まったときの周りの反応
【男澤】
徳江が以前から「子供との時間を取りたい」と言ってたのを聞いていたので、パートナーの転勤先に一緒に行く、つまりスリーハイを会社を辞めてしまうと思っていました。

製造業でフルリモート勤務を導入するって…方法も分からないし、前途多難だと感じました。

【徳江】
スリーハイに入社して1年が経ち、せっかく仕事に慣れてきた時だったのでとてもショックでした。名古屋に行くことを決めましたが、仕事を続けたいと社長に相談し、続けるための方法を提案しました。

(3)フルリモートを実現するための社内と家庭内での取り組みと変化
【男澤】
それまでリアルでやっていた昼礼をzoomでの実施に変更し、場所に関係なくコミュニケーションが取れるようにしました。それによりその場にいなくても毎日顔を見て話す事ができるようになったのと、徳江が月に数回、横浜の本社に出社しているときも違和感がなく、コミュニケーションが取れていると感じます。


<朝礼を廃止して昼礼に。スリーハイ採用サイト(https://www.threehigh.co.jp/recruit/interview/tokue.html)より>

【徳江】
フルリモート勤務になるにあたって、まず社内にいなくてもやれる業務・社内にいないとできない業務の洗い出しを行いました。社内にいなくてもやれる業務は変わらず私が担当し、難しいことは社内にいる方に協力して頂いています。

私一人では仕事ができないからこそ、会社に月数回出社するときは積極的にコミュニケーションをとるようにしています。

※テーマ2.についてはアーカイブ公開はございません、ご了承ください。

登壇者からのメッセージ




株式会社スリーハイ 代表取締役 男澤 誠
セミナーで改めて自社を振り返って話してみて感じたのは、試してみないと何もわからないということです。

今までと違うことは、ブレーキがかかりがちですが、まずはやってみて、皆の反応を見ながら必要なことは残して、改善すべきところは改善するのがスリーハイのスタイルです。やりながら考えることは結構多いけれども、これからもチャレンジしていきたいと思っております。


株式会社スリーハイ 経営企画室室長 徳江 彩貴
私個人のお話をさせて頂いたので、ご参考にならない箇所もあるかもしれませんが、何かヒントになったら幸いです。

男澤がお話しましたように、やりながら考えるというのがスリーハイのやり方です。私が名古屋にいくという環境の変化に対しても、「ではどうすれば業務継続ができるのか」ということ考えてきました。

少しでも「働きにくいな」と思っているメンバーがいたら、その人の業務をどう改善するのかというのを考えていくのがスリーハイ流かなと思っていますし、それが働くメンバーの柔軟性に繋がっているのかなと思っております。


株式会社スリーハイについて



株式会社スリーハイは、「ものを想う。ひとを想う。」を企業理念に、産業用ヒーター及び温度コントローラ等の製造、販売をしています。結露・凍結防止、加熱、保温などお客様のご要望にあわせたオーダーメイドの製品をご提案し、国内・海外の企業様の「困った!」を熱のチカラで解決してきました。ヒーターのエキスパートが日本全国の現場に駆け付け、お客様に寄り添うサービスをご提供いたします。

会社名:株式会社スリーハイ
代表者 :男澤 誠
所在地 :神奈川県横浜市都筑区東山田4-42-16
設立  :1990年5月24日
事業内容:産業用ヒーター及び温度コントローラ等の製造及び販売

公式サイト:https://www.threehigh.co.jp/
公式Facebook:https://www.facebook.com/threehigh/
公式Instagram:https://www.instagram.com/threehigh.official/

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社スリーハイ 経営企画室 室長 徳江 彩貴(とくえ さき)
〒224-0023 神奈川県横浜市都筑区東山田4-42-16
TEL: 0120-972-128/e-mail:pr@threehigh.co.jp