楽天の起死回生策「ワンクリック」に注目
これに対して、KDDIの髙橋誠社長は「本人確認は不正利用や犯罪防止の観点から慎重にやらなくてはいけない。利便性は確かに上がるがバランスは大切。犯罪などを助長することに繋がらないというのが重要だ。TCAを含めて議論している」と語る。
楽天モバイルとしては、KDDIとのローミング協定に成功して「最強プラン」を始め、ワンクリック契約で一気にユーザーを増やしたいところだが、他キャリアから足を引っ張られる可能性も出てきた。
携帯電話による特殊詐欺が横行し、総務省で050アプリ電話でも本人確認の義務化を準備するなか、三木谷会長が語る「8月にも音声プランでワンクリック契約」は本当に実現できるのか。他キャリアからの邪魔をものともせず、楽天モバイルの起死回生策がすんなりと離陸できるのか注目と言えそうだ。
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