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Honda車のマストアイテム! 35年を迎えた「Gathers」ナビの今昔物語

2023年07月01日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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運転支援拡張ユニットは煽り運転防止機能も!

リアカメラ

 次に最新ギャザズナビに搭載されている「リアカメラ de あんしんプラス3」をご紹介しましょう。これは「ナビ装着用スペシャルパッケージ」装備車または「Honda CONNECT for Gathers+ナビ装着用スペシャルパッケージ」装備車専用に開発された運転支援拡張ユニットで、主に4つの機能が追加されます。

 1つ目は自車と駐車枠との角度のずれを知らせてくれるダイナミックガイドラインと、ハンドル切れ角が視認できるアシストラインを表示する「後退駐車サポート」。2つ目は後退時に車両後方左右から接近してくる車両や歩行者などを検知し知らせてくれる「後退出庫サポート」。

 3つ目は走行中ドライバーからの死角になりやすい斜め後方に接近してくる車両を知らせてくれる「後方死角サポート」。最後に車間距離が短い後続車両を知らせる「後方車両お知らせ機能」。「リアカメラ de あんしんプラス3」のオプション価格は2万2000円とリーズナブルな価格設定なのもうれしい限りです。

バックしている状態のナビ画面の様子

線が示すもの

 まずは「後退駐車サポート」。リバースギアを入れると、ナビ画面にリアの映像が出て、車庫枠の中に表示される線を入れるようにハンドルを切ります。これはよく見かける機能ですが、これがナビの機能だったことを知ると驚きませんか? もちろん車種ごとにハンドルの切れ角や車体のサイズが違うので、1車種ごとにテストしているので、画面に頼りきっても全然OKなのです!

入庫中に突然人が出てきた時にアラートを出します

その時のナビ画面の様子

 続いて「後退出庫サポート」。これはバックしている時に障害物を検知するとアラートなどでお知らせするというもの。突然死角から人が出てきた時にピー! と警告音が鳴ったりするのですが、てっきり超音波ソナーだと思っていたら、これが画像認識だったということに驚きです。

車線変更時、死角にクルマが!

車線変更時、クルマに衝突しそうになるとナビ画面と音でお知らせする

煽り運転をされている様子

煽り運転をされていることをお知らせする(オレンジ色のマーク)

 画像認識で驚くのが、後方死角サポートと後方車両お知らせ機能。後方死角サポートは、たとえば高速道路での車線変更時、近くにクルマがいたら警告音で教えてくれるというもの。長時間ドライブして注意力が低下している時に、強い味方になってくれます。そして後方車両お知らせ機能は、いわゆる煽り運転をされているかを判定するというもの。実際に走りながら、どの位の距離で何秒間だと煽り運転と感じるか、というのを実験して導き出したのだとか。

リアカメラに付いた水滴を飛ばすアイテムもある!

 これらをカメラ1個で実現しているところが驚きです。「でも、バックカメラって水滴がつくと見えなくなるじゃん!」と思っていたら、なんとオプションで水滴を飛ばすブロワー機能のアイテムを用意しているというではありませんか! バックギアを入れた時に作動するようです。

昔の車種に最新のカーナビがつけられる!

旧型N-BOX

旧型N-BOXに適した8インチナビ

 先ほどBEAT用のカーオーディオを作り直して発売したことがあるとご紹介しました。実はほかにも「車種によっては昔のクルマに最新のカーナビを取り付ける」ことができるのです! まずは2013年式の初代N-BOXに、2023年式のギャザズを取り付けた例から。ナビは製造完了後、ある一定の期間を過ぎると「サポート対象外」になります。この時に困るのが「マップが更新されない」こと。新型は8インチディスプレイで十分な大きさ。これなら迷いはありません!

現行N-BOX(Custom)

Nシリーズ用9インチプレミアムナビ

VEZEL

VEZEL用9インチナビ

ステップワゴン

ステップワゴンの2列目シートにモニターをつけた状態。さらにオプションのカーテンを使えばカーシアターが完成する

 ほかにも「11.4インチ Honda CONNECTナビ」(ステップワゴン、ZR-V)、「9インチ Honda CONNECTナビ」(ヴェゼル)、「Nシリーズ専用9インチ プレミアムインター ナビ」(N-BOX Custom)が展示。さらにステップワゴンにはオプションの大型モニターも取り付けられていました。

ギャザズの認知拡大に貢献した1999年スーパー耐久シリーズ参戦車

 今やナビはクルマの一部で、あって当たり前。それゆえ注目をしてこなかった自分を、取材を通じて恥じた次第です。純正だからこそ得られる親和性とHondaのクルマと同じ耐久性試験をクリアしているという安心感に加え、35年前に始まったオーディオの分野では「音の匠」「DIATONE SOUND」に代表されるような品位向上、さらには運転支援まで取り入れたギャザズのナビシステム。

 Honda車のマストアイテムであることを改めて確信するとともに、今後どのように深化していくのか楽しみになってきました。

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