このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

T教授の「戦略的衝動買い」 第739回

iMac風トランスルーセントなモバイルバッテリーを衝動買い

2023年06月23日 07時30分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Flowモバイルバッテリーの充電速度をチェック

 さて続いて実際にFlowモバイルバッテリーを使って、筆者の最近のサブスマホであるLEITZ PHONE 2に充電してみた。実際に充電が始まるとLEITZ PHONE 2の画面に「急速充電中」の表示が現れ、充電中の数値をテスターで見てみたら9.010V、1.640Aで充電されているようだった。

早速、LEITZ PHONE 2に充電してみた。急速充電で短時間でフル充電できた

 続いてバッテリー容量4400mAhである筆者のメインスマホ、Galaxy Z Fold4のバッテリー残量が10%になったところでFlowモバイルバッテリーを付属のUSBショートケーブルで接続して充電してみた。

バッテリー残量10%になったGalaxy Z Fold4に「Flowモバイルバッテリー」と「Retro 67 ACアダプター」の両方で満充電して、両者を比較してみた。Flowモバイルバッテリーの急チャーはなかなか優秀だ

 充電の様子は、スマホ側のアプリ「シンプルバッテリーグラフ」で100%充電後に結果を見てみた。充電開始はGalaxy Z Fold4のバッテリー残量が10%になった夜22時。100%満充電になったのは23時42分だった。結果的に10%→100%までに要した時間は1時間42分(102分)だった。

 ほぼ同じ条件で同社のRetro67 ACアダプターで充電をしてみたところ、10%→100%満充電に要した時間は1時間26分(86分)だった。FlowモバイルバッテリーとACアダプターでの充電時間の差はわずか18%程度だった。Flowモバイルバッテリーはなかなか高速充電だ。

 Flowモバイルバッテリーの取説の巻末に掲載されている製品仕様をみると、Flowモバイルバッテリーのバッテリー容量(電芯容量)は前述したように10000mAh、そして額定容量(実質的に充電可能な定格容量)は5800mAhと記されている。

 現代の一般的なリチウムイオン電池のバッテリー容量と額定容量の差は、出力電圧3.7Vのリチウムイオン電池をUSBの出力である5Vに昇圧するために生じる損失差だ。一般的に額定容量はバッテリー容量の60%前後だと言われているので、Flowモバイルバッテリーの額定容量は妥当と言える。筆者のGalaxy Z Fold4(4400mAh)ならバッテリー残量が10%程度までなった時に、Flowモバイルバッテリーで充電開始するなら約1.5回弱充電可能だと思われる。

Flowモバイルバッテリー本体は、Retro 67 ACアダプターで3時間足らずで満充電できる

 最後になったがいろいろ充電テストをしていると、Flowモバイルバッテリーのバッテリー残量を示すライトセーバーパワーメーターが、4分の1を切ってしまっていた。そこで同じShargeのMacintoshにオマージュしたRetro67 ACアダプターで充電してみたところ、3時間弱で100%充電できた。十分実用の範囲だろう。

Flowモバイルバッテリーはパススルー充電も同時2台充電にも対応

 Flowモバイルバッテリーの充電スタイルには、本体にACアダプターから充電しながら同時に外部のデバイスに充電する「パススルー充電」やType-AポートとType-Cポートの2ポートを利用して同時に2台のデバイスに充電する「パラレル充電」も可能だった。残念ながらパススルー充電及びパラレル充電時には、急速充電とはならないようだった。

 Flowモバイルバッテリーは、自らの充電にもスマホなどの外部デバイスへの給電(充電)にも急速チャージ機能を活用できる優れものだ。iMacを彷彿とさせるトランスルーセントな外観とホワイト、ブルー、パープル、グリーンの4色の組み合わせもなかなかかわいい。モバイルバッテリーも、機能と値段だけで優劣を決めるコスパ命の味気ない世界から抜け出そうとしているのかもしれない。

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:Sharge「Flowモバイルバッテリー
・購入:Amazon.co.jp
・価格:4790円(2023年6月19日)

・アイテム:Sharge「Flow モバイルバッテリー専用収納バッグ」
・購入:Amazon.co.jp
・価格:990円

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン