エンジンはガソリンとディーゼルの2種類
目を三角にして走るクルマではないがもの足りず
動力性能をチェックしましょう。パワーユニットは131馬力の1.3L直4ガソリンターボエンジンと、116馬力の1.5L直4ディーゼルターボエンジンの2種類。トランスミッションはどちらも7速AT(EDC)で、ガソリン車はハイオク専用。近年のルノーでおなじみのハイブリッド設定はナシ。ですが、そのうち出るんじゃないかな、と思ったりもして。
まずはガソリン車から試乗開始。16年という月日は、クルマを大幅進化させるに十分な時間で、静かになり、パワフルになり、乗り心地もよくなってと、いいことづくめ。先代をお借りした時は「よくも悪くも商用車!」という印象を受けた身としては、乗用車になったカングーに驚くばかりです。
そんな事を知る由もないゆみちぃ部長。「思ったより運転しやすいクルマかも」と笑顔でステアリングを操ります。大きなフロントガラスによる見晴らしの良さが印象に残ったようです。一方で「ルームミラーを見ると、バックドアのつなぎ目が見えるのは、仕方ないのかな。気になる人は気になるでしょうね」と、観音開き特有の問題を指摘します。
さらに「フロントガラスの棒(Aピラーのこと)が太いのも気になりますね」と不満な部分も。確かにAピラーは太くて、交差点などでは、ちょっと注意が必要かも。「国産車と違うなぁと思うのは、しっかりとした乗り味ですね。全高が1.9メートル近くあるので、コーナーでゆっさゆっさと横揺れするかなと思っていたのですが、そういうことはないんですね」とコーナーでも不安ナシ。「なんか、楽しくなってきました」というように、運転していて気持ちのよい乗り味のようです。
そのまま高速道路へ。運転支援を使ってみることにします。日本車と違う設定方法に戸惑いながらも、設定が終われば、あとはレーンキープ。「もう少し滑らかに加減速するといいなと思います」というあたり、このへんの制御はイマドキの日本車の方が上でしょう。でも「ぜんぜん使えますよ」とのこと。「運転支援が動作している、という表示がわかりやすいのはイイですね」。
続いてディーゼルモデルにチェンジ。こちらの方がエンジン音が聴こえるのですが、それでも前のカングーよりは静か。イメージ的には10年前の日本のガソリンエンジン車と同じ程度の音と振動といえば伝わりますでしょうか。「さきほどは高いハイオクで、こちらは安い軽油なんですよね」と、お財布部長はランニングコストを気にされている様子。「確かにガソリン車の方が、走りが滑らかな感じがしますし断然静か。あとアイドリングストップからの復帰時の振動も少ないですね。でも、ディーゼルは加速がイイかなと。長距離ドライブをするなら、ランニングコストを考えるとディーゼルなのかな」だそう。
さらに言うと、ガソリン車は「インテンス」というボディーサイドのバンパーが同色、ディーゼルはクレアティフという黒のバンパーがついた仕様です。値段はどちらも同じなのですが、クレアティフのみ黄色の設定があります。「この黄色がイイ!」とブックマーク登録。でも「インテンスのみのブルー ソーダライトという色もイイですね。でも、なんでソーダなのに色が濃いんだろ?」と、頭の中にクエスチョンマークが。
そこで担当者に話をうかがうと、どうやらソーダライトという鉱石があり、その色が濃い青なのだとか。Googleで検索すると、確かに濃い色のパワーストーンがいっぱい出てきました。
「日本車にない魅力がいっぱいありましたね。オシャレ感がありますし、使い勝手のよいクルマだと思います」と、試乗を終えた部長は声を弾ませます。部員K的には、オシャレな商用車という感じから、自分好みにカスタマイズして、遊びや仕事のクルマとして気兼ねなくガンガン使いたいなと思った次第。たとえば国産ミニバンだと、気兼ねなくガンガン使うという気にはなれないんですよね。
「自分好みにカスタマイズして楽しむって素敵なカーライフですし、いいかもですね」と、ゆみちぃ部長はカングーにキャンプ用品を積め込んでの車中泊に思いをはせたのでした。
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