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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第267回

ラグジュアリーSUV「DS 7 CROSSBACK」は大きさを感じさせないしなやかさが魅力

2022年10月23日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●新 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

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しなやかな足で乗り心地は最高!

 取材先まで後部座席に座る唯さん。コンフォートモードにして走行していたのですが、その時唯さんから思わぬ一言が。「このクルマ、乗り心地がめちゃくちゃイイんですけれど」。そうなのです。DS 7には、アクティブスキャンサスペンションという減衰力可変ダンパーと前方カメラを組み合わせたハイテク装備が装備されていて、路面の状況から適切な減衰力を設定してくれます。

 走行モードにもよるのですが、路面からのアタリが実にソフトでマイルドなのです。こうしたソフトなクルマは大抵上下動のお釣りがやってくるのですけれど、これがほぼ一発で収束するからスゴい! さすがフランス大統領が乗るSUV! 実にトレビアーンです!

 この乗り心地のよさは、筆者が知るミドルクラスSUVでは最上位と断言したいほど。思えばシトロエンは1955年に登場したシトロエンDSで、ハイドロニューマチック・サスペンション(エアサスペンションの一種)を世界で初採用するなど、長年にわたり乗り心地にこだわってきたメーカー。方式こそ違えど、DSにはその血統が今も続いているのです。

 高い静粛性も見事のひとこと。フロントドアウインドウに遮音性貼り合わせガラスを使っていることもあるのですが、パワーユニットそのものが実に静か。というのもプラグイン・ハイブリッドなのですが、電池があれば極力EV走行をしようとするから。「今日は運転しないで、このまま助手席じゃダメですか?」というわけで、実にご機嫌の唯さん。

 ですが、さらなるご機嫌が待っていました。ドライブモードには「エレクトリック」と「4WD」、そして「コンフォート」「ハイブリッド」「スポーツ」という計5種が用意されているのですが、唯さんのお好みは標準状態であるハイブリッド。「とても2トンもあるボディーとは思えない加速です! クルマが軽やかなんですよ」とご機嫌。「ハンドリングは穏やかという印象ですね。プジョーの方がクイックで乗り心地も硬めでスポーティーですが、このくらいの穏やかさが、街乗りには丁度いいかもです」。そして「重厚さを覚えるドイツ車とは全然違いますね。もちろん日本車とも違います。面白いですね」とコメントしてくれました。

充電ポート。急速充電には対応していない

 ですが極上の体験もバッテリーがある間まで。満充電時でのEV走行可能距離は40kmなのですが、普通にハイブリッドモードで走行すると、20kmも持たないような……。バッテリーがなくなると日本車的ハイブリッド動作に移行します。残念ながら走行しながら蓄電量が増えたり、チャージモードで戻すことも、急速充電することもできません。

 「EVのフィーリングがいつまでも続いたらいいんですけど……」と唯さん。おっしゃる通りですし、そのフィーリングが未来のクルマなのかもしれません。ちなみにバッテリーを使わないで走ることはできず、なるべく使わないようにするには、スポーツモードにしてBモードで走行するのがよいようです。

 試乗を始めた当初は違和感しか覚えなかったDS 7。ですが、乗り続けていくと「このクルマいいかも」というように、ジワジワと良さを感じてくるから不思議です。最初はクルマの雰囲気に圧倒されてしまった唯さんですが、気づけば「このクルマいいかもですね」と気に入られたご様子。

 もしDS 7に触れる機会があれば、ぜひ長い時間、じっくりと試乗していただければと思います。きっと新しい世界が見えてくることでしょう!

■関連サイト

モデル紹介――新 唯(あらた ゆい)

 10月5日栃木県生まれ。ファッションモデルとしての活動のほか、マルチタレントを目指し演技を勉強中。また2022年はSUPER GTに参戦するModulo NAKAJIMA RACINGのレースクイーン「2022 Moduloスマイル」として、グリッドに華を添える。

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