日本でも継続的に販売されている、ゲーミングスマホ「Black Shark」。その最新モデルの中でも高性能な上位モデルとなるのが「Black Shark 5 Pro」だ。ゲームを快適にプレイするための高い性能と、ゲームプレイの幅を広げる「マスタートリガー」「マジックプレス」など独自の機構を取り入れた最新のBlack Sharkの実力を実機から探ってみよう。
ゲーミングを意識したデザインだが気になる点も
まずは外観を確認すると、ディスプレーサイズは6.67型で、サイズは約76.5×163.9×9.5mm、重量は220g。最近のスマートフォンとしては大きいだけでなく厚さも感じるが、その辺りはゲーミングスマートフォンらしい性能とのトレードオフといえるだろう。
ディスプレー素材は有機ELで、前機種となる「Black Shark 4 Pro」と同様、フロントカメラにはパンチホール構造を採用。角にも丸みがあるなど、有機ELの特性は生かされているがすべての画面をフル活用してゲームをプレイしたい人にはやや惜しい仕様だといえる。
一方の背面はゲーミングスマートフォンらしいデザインで光る部分があるものの、派手さはなく落ち着いた印象。表面はさらさらして指紋が付きにくく、それでいて滑りにくい触感なのはうれしいが、カメラ部分の面積と出っ張りがやや大きく、背面を背にしてテーブルなどに置いた場合は傾きがやや気になる。
側面は背面側に丸みがあるので手にフィットしやすく、ゲーミング向けということもあってインターフェースも多い。右側面には電源キーと、シャオミの「POCO F4 GT」にも搭載されているマグネット式ポップアップトリガー、左側面には音量キーが備わっているほか、底面にはUSB Type-C端子とSIMスロットが用意されている。
ただ、実際に使ってみると気になる点がいくつかある。1つは横にした状態で下部に音量キーが位置してしまうのに加え、音量キーが押しやすいようにやや出っ張ったデザインとなっていることから、スタンドに置く時などに押してしまいやすいことだ。
2つ目はスピーカーの位置で、横にした状態で左右に配置されておりゲームプレイをステレオサウンドで楽しむことを意識しているのは分かるのだが、前面ではなく側面に配置されているため両手で持った時塞いでしまいやすい。実際にゲームプレイしていても、うっかり手でスピーカーを塞いでしまい突然音が小さくなって戸惑うことが少なからずあった。
そしてもう1つは、Black Shark 4 Proまで搭載されていた3.5mmのイヤホン端子が備わっていないこと。もちろんBluetoothのワイヤレスイヤホンも使えるし、USB端子にアダプターを接続することで有線イヤホンを接続することも可能なのだが、前者の場合音の遅延が大きく影響するリズムゲームのプレイに支障が出ること、後者の場合はアダプターがゲームプレイ自体に影響を及ぼす可能性があることが気になるところだ。
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