The Vergeなど海外のニュースサイトによると、SonosがSiriやAlexaのようなボイスアシスタント機能の導入準備を進めているそうだ。SonosはWi-Fi機能を搭載した多機能なオーディオ製品を数多く投入しており、米国を中心に非常に人気があるブランドだ。
報道によると、この機能は「Sonos Voice」と呼ばれており、ユーザーがSonos機器の再生/一時停止などを声でコントロールできるもののようだ。Apple MusicやAmazon Musicなどでも利用できるそうだが、SpotifyやYouTube Musicは例外になるだろうとしている。
Sonos製品では現在AlexaやGoogle アシスタントを利用できる。それではなぜ、Sonosは独自のボイスアシスタントを作るのだろうか? その背景にはSonosがハードウェアビジネスからサービスビジネスへの拡張があり、その布石となるのではないかとも言われている。Sonosはすでに「Sonos Radio」というサービス事業を展開しているが、これに続くものという見方だ。
すでにSonosは音声処理エンジニアを独自に採用している。注目したいのはこの求人広告の中に「to make voice interactions fully private」との記述がある点だ。 Sonos Voiceではセキュリティを強化するために、取得したボイスコマンドをクラウドに送信するのではなく、機器内で完全に処理する仕組みを取るようだ(Alexaはクラウドベースで処理している)。こうしたところも独自のボイスアシスタントを作る必要性になるのだろう。また、独自のウェイクワードを設定できるので、「ハロー、ソノス」などでユーザーと機器の距離感を縮めることができる。
Sonosはこの詳細を公式にしてはいないが、Sonos Voiceは早ければ6月のソフトウェアアップデートのタイミングで米国から導入されていくのではないかと見られている。そのほかの国ではおそらくそれ以降に順次導入となるだろう。
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