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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第346回

山根博士のグロスマレビュー

独自チップ「MariSilicon X」搭載で最強の夜景が撮れる「OPPO Find X5 Pro」

2022年04月25日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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ハッセルブラッドのカメラと
画像処理チップ「MariSilicon X」の実力は?

 さてカメラは画像処理チップ「MariSilicon X」を搭載しただけではなく、老舗のカメラメーカー、ハッセルブラッドとも提携をしている。

カメラ部分に「MariSilicon」、背面のOPPOロゴ横に「HASSELBLAD」ロゴが入る

 カメラのUIは設定画面に切り替えなくとも、上に並ぶアイコンと上からのスワイプでほとんどの設定にすぐにアクセスできるため使いやすい。5000万画素のカメラ(広角、超広角)は標準では1200万画素相当の撮影となり、5000万画素への切り替えは画面上の「50MP」のアイコンのタップで簡単にできる。撮影モードは「夜景」「動画」「写真」「ポートレート」「その他」。「その他」にある「PRO」はアイコンがハッセルブラッドのロゴになっている。

写真モードは画面上からスワイプでほとんどの設定が可能(左)。その他に用意されているモード(右)

 カメラの撮影に関しては、特に夜景撮影時のMariSilicon Xの威力はかなり強力だ。最近のスマートフォンのカメラはどの製品も夜景モード(ナイトモード)を備えているが、実際に夜景を撮影してみると撮影終了までに数秒かかってしまう。HDR処理などに時間がかかるためで、確かに仕上がりはとても美しい。しかし数秒とはいえカメラを保持して撮影するのは面倒だ。

 Find X5 Proでいくつか夜景モードで撮影してみたところ、他のスマートフォンでは数秒(機種にもよるが3秒から7秒程度)かかるケースでも、Find X5 Proは昼間の撮影と変わらず一瞬でシャッターが切れ、画像も保存された。「夜景を写したいけど、夜景モードはちょっと面倒だな」というわずらわしい気持ちを持つこともなく、夜の撮影を思う存分楽しむことができるのだ。専用チップの威力が絶大であることを実感できた。

Find X5 Proの夜景撮影の例(広角)。夜景モードでも一瞬で撮影が終了した

こちらは超広角で夜景モードで撮影。こちらも快適に撮影できた

 それでは以下はFind X5 Proを使った作例をいくつか示す。

超広角5000万画素撮影(8192×6144ドット)

広角5000万画素撮影(8192×6144ドット)

広角1200万画素相当撮影(4096×3072ドット)

2倍望遠撮影(4000×3000ドット)

デジタル5倍望遠撮影(4000×3000ドット)

デジタル10倍望遠撮影(4000×3000ドット)

デジタル20倍望遠撮影(4000×3000ドット)

ポートレート撮影、ボケ最大(4096×3072ドット)

近距離撮影、約5cm(4096×3072ドット)

近距離撮影、約5cm(4096×3072ドット)

【まとめ】夜景撮影が快適、スマホカメラの概念が変わる

 Find X5 Proは本体パフォーマンスに不満はまったくなく、カメラ周りのデザインも独自になった点は好印象を受ける。カメラはMariSilicon Xによる夜景処理が快適かつ撮影画質の満足度も高く、カメラ性能はほかのスマートフォンを一歩リードしたと感じられた。日本発売の可能性が高いだけに、ぜひ早い時期に日本投入のアナウンスをしてほしい。

日本発売が待たれる1台だ

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