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ガーミン、登山者の安全を守るコンパクトな衛星通信デバイス「inReach Mini2」

2022年04月21日 09時00分更新

文● 村元正剛(ゴーズ) 編集●飯島恵里子/ASCII

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スマホに「Garmin Explore」アプリをインストールして、inReach Mini2とペアリングしていれば、スマホアプリでメッセージを作成できる

主な機能は5つ。いずれも安心が得られる機能だ

 inReach Mini2の主な機能は5つ。まずは、衛星通信を介してメッセージを送れる機能だ。SMSやEメールのアドレスに送信でき、受信者はメッセージに記載されたURLにアクセスして、メッセージを読んで、返信することも可能。なお、GPSが取得した位置情報を付けて送信することもできる。

 なお、inReach Mini2の画面には一般的なキーボードは表示できず、1文字ずつ選択するという手間がかかる作業が必要になる。しかし、スマホとBluetoothで連携することで、スマホアプリでメッセージを入力が可能。また、あらかじめ、よく使うメッセージを登録しておいて、素早く送信できるようにも設定できる。

受信した側は、URLに接続してメッセージを読むことができる

 2つ目は、位置情報を共有できる機能。デフォルトでは自分の居場所が10分おきに記録され、専用のURLを知らさせている家族や仲間がスマホやパソコンでinReach Mini2を持つ人の居場所を確認できる仕組みだ。

SOSボタンはカバーを開けないと押せないので、間違って操作する心配はない

 3つ目は、遭難などの緊急事態にSOSを要請できる機能だ。inReach Mini2の側面にあるSOSボタンを押すだけで、国際救助機関「GEOS」に連絡が入り、メッセージのやり取りで状況確認が進められる。救助が必要と判断されると、GEOSがその地域の救助組織に救助要請をし、緊急連絡先にも連絡される。ちなみに、日本では、山の場合は消防、警察、山岳救助隊、海の場合は海上保安庁が出動することになるそうだ。できれば使いたくはない機能ではあるが、スマホの圏外で予期せぬ事態に遭遇したとしても自身の安全を守れる機能といえよう。

スマホアプリ「Garmin Explore」で地図を確認できる

 4つ目は天気情報。世界のどこにいても、現在地または任意の場所の天気情報を衛星を介して取得し、inReach Mini2の画面に表示できる。スマホとペアリングしていれば、スマホに見やすく表示することもできる。

トラックバック機能は、道に迷ったときに役立つ

 5つ目は、新たに追加されたナビゲーション機能だ。スマホアプリ「Garmin Explore」で作成したルートやポイントへのナビゲーションができる機能だが、inReach Mini2の画面には地図は表示できないが、シンプルなルートや現在地の表示はでき、スマホを見れば地図も確認できるという趣向だ。また、道に迷ったときに、これまでの軌跡を辿ってスタート地点に戻るまでをナビゲートするトラックバック機能も利用できる。

 ユーザーが登録できるルート数は最大100で、ポイント数は最大1000。リチウムイオン電池を内蔵し、10分間隔のトラッキングで最大14日の連続稼働を見込める。電子コンパスを内蔵し、IPX7の防水性能も備えている。

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