今後のWindows 11のスケジュールは?
さて、今回のBeta Channelの変更以後、Windows Insider Programのプレビューはどうなっていくのだろうか? それを予測するには、Windows 11のリリースを振り返る必要がある。
Windows 11は、昨年の6月に発表され、9月には完成版のプレビューが開始。10月から正式配布が始まっている。Windows 11が年1回アップデートすることはすでに公表されているため、今回は秘密にすることなく、すぐに公開ベータテストが始まると思われる。
おそらく、次のWindows Insider ProgramのBeta Channelのプレビュー版は、次期Windows 11のベータ版になるだろう。このところ、Dev Channelのリリースは週1回以上のペースなので、早ければ、今週あるいは来週ぐらいには、次のプレビューが開始され、Dev ChannelとBeta Channelは個別のプレビューを配付するのではないだろうか。
また、Relase Preview Channelは、現時点では現行のWindows 11のプレビューだが、Beta Channelの22H2プレビューが安定してくれば、こちらでも次期Windows 11のプレビューが開始されるはずである。今のWindows 11では、ベータ版プレビューがRelase Preview Channelに公開されるようになったのは2021年9月のことだ。今回は、もう少し早く開始されるのではないかと思われる。
次のWindows 11は結局のところどうなる?
Dev Channelで公開されてきた新機能がそのまま次のWindows 11に搭載されることはないと説明したが、Beta Channelでのベータ版プレビューが進むにつれて、いろいろと見えてくるのも確かだ。また、現行のWindows 11は、毎月の品質アップデートでも機能改良がなされており、比較的小さなものであれば、先に現行版に搭載されるという可能性はあるだろう。
Dev Channelのこれまでのプレビュー版を見ると、NI_RELEASEとなったあとのバージョンでは、毎回多くの機能が搭載された。ここで搭載された機能の多くは、次期Windows 11に入りそうな感じがある。
たとえば、新しいタブレットモードやスタートメニューのフォルダー表示、クイックアクセス(エクスプローラー)のファイルピン留めなどは、そのままではないかもしれないが、入ってきてもおかしくない。
Windows 10も2019年からの19H1あたりから大きな機能追加が減ったが、最初の頃は新機能が多かったし、比較的大型の機能が追加されていた。それを考えると、最初のWindows 11のメジャーアップデートとなるVer.22H2では、大小含めて新機能が山盛りという可能性もある。
Windows 11では、デスクトップまわりが一新されたものの、スタートメニューのサイズ調整やフォルダー、グループ化、あるいはタスクバーの移動などWindows 10から欠落した機能がいくつかある。少なくともWindows 10と同等のレベルには達してほしい。
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