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障害物回避性能と吸引力がアップ:

ルンバ最大のライバル「Roborock S7 MaxV」

2022年03月24日 09時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita) 編集● ASCII.jp

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吸引力は抜群、砂利もグイグイよく取れる

 掃除の出来を左右する吸引力は普及版Roborock S7から倍増し、Roborock史上最強の最大5100Paに。部屋の家具や床材などの情報から自動で部屋の種類を認識して、掃除する部屋の順番や、部屋に適した吸引力と水ぶきの強度を推奨することも可能になっています。

 実際に粉ものや毛など色々なゴミを吸わせてみましたが、どれもよく取ってくれました。ブラシはルンバ同様のゴムブラシなので、糸や毛がからみにくくなっています。子どもが砂浜から持ってきたような砂ごみや砂利も、壁際に散らしたごみもグイグイよく吸いこんでくれました。ただし部屋の隅は苦手のようで吸い残しがありました。

砂ごみも砂利もよく吸う。BB弾もはじきとばしながら吸い込んでいた

四隅のチリやホコリは残していた

 また吸引力を下げても吸い残しが出たので、普段から吸引力は最大に設定したほうがよさそうです。バッテリーは5200mAhと大容量なので途中で電池切れになることもありません。

水ぶき性能もそれなりの性能に

 通常の吸い掃除(?)に加えて、もう1つできる掃除が水ぶきです。Roborockを始めとする中国勢力は水ぶき兼用モデルがルンバに対する強み。モップの振動回数は毎分最大3000回、モップ加重は600g。水ぶき強力モードを搭載し、皮脂やコーヒー、花粉などのこびりついた汚れもきれいに落とせるとしています。

モップは毎分最大3000回振動する

小さめの水タンク

 水ぶきを「強力」で試したところ、確かに水跡がよりしっかりつくようになっていて、フロアをおさえる力が強くなっていることがわかりました。こぼれた水を拭うことも一応できました。ただしフローリングにホワイトボード用のペンで描いた線くらいの汚れは落とせません。ふきんでサッと拭けば落ちるくらいの汚れなので、人間の拭き掃除を想像すると肩透かしを食うかもしれません。

 水ぶきをされては困るカーペットは、毛足の長さに応じて運転を調整できます。毛足4mm未満のカーペットなら自動でモップを持ちあげて吸引掃除する「自動リフトアップモード」、毛足4mm以上のカーペットならカーペットを回避する「カーペット回避モード」が対応。ゴム製マットなら「回避機能 無効モード」で拭き掃除をさせることができます。

 なお掃除終了後、水ぶき用のモップは取り外して洗濯する必要があります。ウルトラハイエンドモデルRoborock S7 MaxV Ultraにはモップ自動洗浄機能がついていますが、残念ながら国内展開はありません。

モップは掃除終了後に取り外して洗濯する必要がある

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