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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第291回

当初予想より弱含みのスマホ市場もアップルの好調目立つ 2021年Q4はiPhone 13でシェアトップ奪回

2022年02月12日 12時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII

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App Store問題は米政府の見解に注目
アップルは法廷でも話題が多い

 アップルについては法廷での動きも紹介しておきたい。まずはApp Store。「フォートナイト」のEpic Gamesとの訴訟が続いているが、App Storeの購入についてアップルが手数料を課しており、それ以外の決済方法を認めないという慣行が世界各地で疑問視されている。アップルは昨年8月末にApp Storeを経由しない決済を認めることを公表している。

 最新の動きとしては、オランダでは昨年末、独占禁止法の観点で苦情を申し立てていたマッチングアプリ運営企業からの申立てで、外部の決済手段を利用できるようにすることを命じていた。しかし、対応が不十分だったため、オランダ政府は罰金として週500万ドルの罰金支払いを命じており、すでに3週間目に入っている。

 この分野では米政府がどのような見解を示すかが注目される。

 もう一つが5Gだ。エリクソンから昨年10月に提訴されていたが、これに対しアップルは12月、Ericssonが特許使用契約を強引に更新しようとしていると主張。1月に入りエリクソンがアップルが今でも自社の技術をライセンスせずに使っているとして提訴した。アップルはその翌日に米国際貿易委員会にてエリクソンを提訴。同社の基地局を米国に輸入禁止することを求めている。

 どちらもなかなか決着がつかない状況が続く気配だ。

 

筆者紹介──末岡洋子

フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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