スマートフォン向けSoC「Snapdragon」を手がけるクアルコム。ハイエンドからミドルクラスのスマートフォンでの搭載率は高く、スマートフォンの進化を担っている企業といえる。
日本国内で流通するAndroidスマートフォンは大半がSnapdragon搭載機であるが、最近、中国メーカーが展開する低価格のスマートフォンにおいてはMediaTek Dimensity搭載機もジワジワと増えつつある。
クアルコムとしては、スマートフォンの次となる「稼ぎ頭」の開拓が急務だ。これまでもウェアラブルやXR、クルマ、パソコン向けのSnapdragonを強化してきたが、新たにゲーム機向けのSnapdragonを投入することが明らかになった。
「Snapdragon G3x Gen 1」は次世代ゲームデバイス向けのチップセットとなる。クアルコムではゲームファン向けのデバイスに定評のあるメーカー「Razer」と協業し、開発キットをつくった。
開発キットとなるゲーム機デバイスは6.65インチのOLEDディスプレーで、FHD+の解像度、10億色の表示が可能だ。
USB-CポートからHDMIに出力できるので、テレビにつないで大画面でゲームができる。通信は5Gのミリ波とWi-Fi 6Eがつながる。1080p/60fpsのビデオカメラ内蔵で、ゲームをしながらの実況中継も可能だ。
本体背面には空冷できる仕組みも備わっている。
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