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Adobe CPOに聞く、「Adobe Creative Cloud Web」提供の背景

2021年11月03日 09時00分更新

文● 太田百合子 編集●飯島恵里子/ASCII

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――今後は他のAdobe製品のドキュメントも、クラウドドキュメント化していくのでしょうか?

 私たちは、製品がクラウド上に存在すれば、それだけ多くの可能性が開けると信じています。人々はより簡単に共同作業を行うことができ、さまざまなデバイスで仕事をすることができます。またクラウドならではのAIを活用してワークフローに貢献したり、他のクラウドサービスやウェブアプリケーションとの相互接続性を高めることもできできます。Creative Cloudのすべてを、時間をかけてクラウド化していくべきだと考えています。

――クラウド型ビデオコラボレーションプラットフォーム「Frame.io」の買収について教えてください。買収したFrame.ioのコラボレーション機能は動画以外の製品にも実装されていくのでしょうか?

 Frame.ioは、私たちがCreative Cloudの全てのセグメントで、どのようなコラボレーションを実現したいかの端的に表した、ひとつの例だと言えます。というのもFrame.ioを使ったお客様はだいたい「もう今までどうやって作業していたのか思い出せない」と仰るんです。私たちは全ての製品の全てのお客様に対して、このような「魔法のようなコラボレーション機能」を、同じレベルで提供したいと考えています。

――クリエイターのソーシャルネットワークサービスである「Behance」に、NFTの機能が搭載されました。NFTがクリエイターのキャリア形成にとって、重要な要素になってきたからだと理解しています。今後NFTをAdobe製品とどう連携させていこうと考えていますか?

 NFTはクリエイターがコレクターのコミュニティに参加するための、非常にエキサイティングな新しい方法のひとつです。私たちはクリエイターがキャリアを強化するためにできることは、すべてやりたいと考えています。

 実際に世界中の多くのNFT作品は、私たちの製品を使って作られています。私たちは、クリエイターがNFTを容易に試みれるようにし、またNFTの世界で起きている大きな課題を解決できるように支援していきたいと思います。

――Adobe MAXについて伺います。昨年に引き続き完全オンラインでの開催になりましたが、新たに工夫した点などあれば教えてください。

 昨年を踏まえて今年は勝手がわかっていたので、よりリラックスして臨むことができました。基調講演は事前に収録するので、自分が話したいストーリーに多くの新しい人々や新しい声、たくさんの製品を取り込むことができます。

 ただそうは言っても、お客様ご一緒できないのは本当に残念です。カリフォルニアや東京で開催していた、大規模なイベントが恋しいですね。私たちはお客様とのつながりを大切にしているので、それができないのが残念です。

 将来的には、何百万人もの人たちが参加するオンラインセッションと、お客様とつながれるコミュニティイベントのハイブリッドを実現できればと願っています。

 

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