カスタムイヤーチップより手軽で効果抜群
いままででもカスタム製作するイヤーピースはあったが、しかるべき場所に行って耳型を取得する必要があった。
これをユーザー自らが行うと思いがけぬ事故の可能性がある(鼓膜方向に印象材が入る恐れがあった)。インスタチップではイヤーピースの傘の中に印象材を充填して外耳道に挿入する方式のため、鼓膜方向に浸出するリスクを避けることができる。また、一般的なイヤーピースを用いる方式なので、ケースサイズに余裕がない完全ワイヤレスイヤホンにも対応しやすい。印象材はカスタムイヤホンで型を取るのと同じものを使用しているとのことだ(この目的以外の使用は厳禁)。
製品としてはイヤーピース、印象材、注射器、マスキングテーブ(マイクなどの保護)がセットになったものが、5500円で販売されている。このキットにはあらかじめイヤーピースとして「Sedna Earfit SE1000」が同梱されている。ただし将来的にはイヤーピースなしのキットも検討しているとのことだ。また「AZLA XELASTEC」も試供品としてキットに付属しているが、シリコン製のイヤーピース以外は印象材が付きにくいのでインスタチップとしての使用は避けて欲しいとのこと。ちなみに印象材は巻き付け法、注射器法で異なるが、前者では10回程度、後者でも5回程度は使用できる量が入っているそうだ。
![](/img/blank.gif)
この連載の記事
-
第287回
AV
Roon ARCがCarPlayやAndroid Autoに対応、車内で音声操作を -
第286回
AV
MQAに新動向、MQA技術の先にある「AIRIA」「FOQUS」「QRONO」とは? -
第285回
AV
新感覚のオーディオイベント「REB fes」を体験、自分だけのストーリー実現に悩もう! -
第284回
AV
JBLによる2つの新提案「LIVE BEAM 3」と「Fit Checker」を体験してきた -
第283回
AV
グーグル、プロも驚く音楽生成AI「Music AI Sandbox」を開発 -
第282回
AV
液晶をタッチして操作する、Volumioの新ネットワークプレーヤー「Motivo」 -
第281回
AV
HIGH END Munich 2024出展製品から、気になるエントリーオーディオをセレクト -
第280回
AV
水月雨がオーディオファン向けスマホを開発、複雑になりすぎたスマホ高音質再生への問いかけ -
第279回
AV
Chordの積み木型オーディオシステムが面白い、「Suzi」と「Suzi Pre」 -
第278回
AV
さすがにSpotifyもロスレス対応しそう、Redditユーザーがさらに解析結果をリーク -
第277回
AV
スマホがLE Audioに対応していなくても、なぜAuracastを使えるのか? - この連載の一覧へ