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人気売れ筋炊飯器比較 第3回

パナソニックの炊飯器は「ごはんのみずみずしさ」が最強です

2021年09月06日 09時00分更新

文● 石井和美 編集● ASCII

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機能性はシンプル

 コースは白米・無洗米(銀シャリ、銀シャリかため、銀シャリやわらか、銀シャリもちもち、エコ炊飯、おかゆ、高速、冷凍用、少量、おこげ、炊き込み、すし・カレー)、玄米(ごはん、おかゆ)、雑穀米(ごはん、おかゆ)、発芽・分づき(ごはん、おかゆ)、麦ごはん。上位モデルのような銘柄炊き分け機能はなく、シンプルです。

 側面や底面だけではなく、ふたにもIHを搭載して釜を包み込むように大火力で炊き上げる機能も特徴的です。炊き方は可変圧力IHで加圧して105℃の高温、減圧して100℃にすることを繰り返し、踊らせて甘み、もちもち感を引き出す工夫をしています。

シンプルなデザインと操作系

 サイズは幅271×奥行352×高さ236mm、質量6.5kg。消費電力は1200W。フタを閉じるとき、他の圧力系炊飯器はグッと力を入れないと閉まらないのですが、軽く閉まります。内釜も軽いほうなのでお米を研ぐときもラクでした。

 今回試した中では本体に唯一ハンドルが付いているモデルで、持ち運びをする方には便利です。また、しゃもじホルダーがあり、横にしゃもじを立てておくことができます。その代わり、しゃもじ単体では自立しません(他のメーカーの付属しゃもじはすべて自立します)。

 液晶パネルはコントラストがはっきりしていて見やすく、シンプルな操作性です。電気代も表示することができます。

今回試した中では本体サイズは少し大きめ

内釜

目盛り線は見やすい

操作パネルは小さめですが、シンプル

内釜の重さはほどほど、お手入れも手間なし

 内釜は実測で811gと、今回試した5製品の中で3番目の軽さ。お米を研ぐときも、お手入れ時も手が疲れることはありませんでした。蒸気キャップと内ふたを炊飯後に洗う必要があります。内ふたは外すときに途中で止まるようになっており、バタンと倒れることがなく安心して取り外せます。

内釜は実測811g

内ふたを外す際、途中で止まるのでバタンと倒れない

内ふたはサッと洗える

蒸気キャップを洗う必要がある。こちらも分解は簡単

炊き上がりはやわらかめ 使いやすい炊飯器

 少しやわらかめのしっとりしたごはんで、硬いごはんが苦手という方におすすめです。冷凍ごはんでは少し粘りを感じましたが、パサパサした感じはないので十分美味しく食べることができました。内釜は軽く、本体のフチもフラットでサッと拭き取れるので、炊いた後のお手入れも簡単です。少しやわらかめのごはんが好みで、使いやすい炊飯器を探している方にぴったりです。

筆者紹介──石井和美

白物家電や日用品などを中心に製品レビューを得意としています。レビュー歴15年以上。茨城県守谷市に家電をレビューするための一戸建てタイプ「家電ラボ」を開設、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っています。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。家電blog(http://kaden-blog.net/)管理人。

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