このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

Windows Info 第276回

Windows 10は好きな文章を合成音声で簡単に喋らせることができる

2021年05月23日 10時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

発声をWAVファイルにして保存する

 ときどき、ちょっとした実験をしていて、短い音声ファイルが欲しくなることもある。しかし、簡単に録音できるからといって、自分の声を聞くのはなにか妙に恥ずかしい。そういうときには、Speech APIで喋らせた声を音声ファイルにすれば簡単に音声ファイルを作ることができる。

 まずは、音声ファイルを保存できるフォルダーを用意する。適当なフォルダーでよい。ここでは、「C:\temp」フォルダーに「output.wav」という音声ファイルを保存することにする。そこに音声ファイルを保存するのが以下のリストのコマンドだ。なお、すでに存在するファイルを上書きしようとするとエラーになるので、存在しないファイル名を「フルパス」で指定する。

$x=New-Object -ComObject SAPI.SpVoice
$vs=New-Object -ComObject SAPI.SpFileStream
$vs.Open("c:\temp\output.wav",3)
$x.AudioOutputStream=$vs
$x.Speak("裏に塀ができたんだってねぇ")
$vs.Close()

 音声ファイルは、メディアプレーヤーなどで再生が可能だが、コマンドラインからなら、

start "c:\temp\output.wav"

で再生が可能だ。

 Windowsには、Speech APIのほかにも.NET frameworkのSystem.Speechなど、いろいろとあるのだが、SAPIを使うのに比べると一手間かかってしまう。なので、スクリプトからすぐに使うには、この方法が一番楽。他の言語でもCOMコンポーネントを扱えるなら同様のことは簡単にできる。発声を普通のテキストで指定できるので、複数のサウンドを使い分けて鳴らすのと比べても簡単だ。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン