5個の部品で構成されているカバー付きスイッチ
ハンヴィーに移植するため、ジャンクの航空機のコックピットパネルから剥ぎ取ったスイッチ。前回掃除してきれいになったので、取り付けてみます。
部品はスイッチ、回り止め金具、カバー、歯付き座金、ロックナットの全5種類。回り止め金具とカバーでパネルを挟み込みます。
回り止め金具というのはスイッチが回転してしまうのを防ぐ部品で、金具の内側にあるツメがスイッチのネジ部分にある溝に入り、外側のツメが取り付けるパネルの裏側にはまり込むようになっています。
ツメがスイッチとパネルの両方に引っかかるためスイッチが回らなくなるという、簡単な仕組みですがなかなかの役立ちっぷり。トグルスイッチではよく使われる部品です。
コックピットパネルの裏側には別のパネルが取り付けられていて、二重になっていました。金具のツメが入る穴はこの別パネルだけに開けられていて、表からは穴が見えないようになっています。
ハンヴィーに取り付けるときもこの金具を付けたいところですが、ハンヴィーのダッシュパネルは1枚板なので、穴を開けたら穴が丸見えになっちゃうんですよね。それはちょっとかっこよくないので、回り止め金具はあきらめます。しっかりロックナットを締めれば、そう簡単には回りませんし。
スイッチは前後位置の調整が必要っぽい
トグルスイッチはレバーを倒した方と反対側の端子がオンになるはずですが、念のため確認しておきます。
マルチメーターで端子間の抵抗値を計測し、ほぼ0オームなら線がつながっている証拠。オンになっているということです。リード線を真ん中の端子とレバーの反対側の端子にあてると抵抗値が0を示し、確かにオンになっていました。
次にチェックするのは、カバーを閉じた時にちゃんとレバーが自動的に下がるかどうか。スイッチは前後位置を調整できるため、場合によってはカバーが閉まらなかったり、レバーがオフにならなかったりすることも考えられます。
カバーをスイッチにぴったりくっつけてみたところ、レバーに当たってしまい、ちゃんと閉められませんでした。この状態ではスイッチが飛び出し過ぎているということです。
スイッチとレバーの間にはダッシュパネルが入りますが、パネルの厚さだけじゃ足りない感じ。取り付けの際に調整の必要がありそうです。
航空機用スイッチと同じく双投式でした
チェックが終わったらダッシュパネルから古いスイッチを外します。
スイッチをパネルに固定しているロックナットを外して、スイッチを抜き取ります。両側に端子がある双投式で2ポジション・オルタネイト動作。片側の端子には線が無く、ただのオンオフスイッチとして使われていました。コックピットパネルのスイッチと同じなので、これなら付け替えるだけでOKです。
やっぱりめちゃくちゃ飛び出します
配線を交換する前に、前後位置を確認します。まずはスイッチのネジの部分に何も付けず、ただ差し込んでみました。
思ったとおりスイッチがかなり飛び出しています。本来はカバーを閉じるとカバーに押されて自動的にレバーが下がるんですが、ぶつかってしまってレバーが下りず、オフにしてからカバーを閉じてみても、半分くらいしか閉じることができませんでした。
これはもう明らかにダメ。やはりもう少しスイッチとカバーの間隔を広くしないといけないようです。
いい感じの位置を探ります
スイッチを少し引っ込ませるため、回り止め金具を入れてみました。
ダッシュパネルには金具のツメを差し込む穴がないので、金具は裏返して使用。ただ、そうすると今度はそのツメがスイッチのボディーに当たり、金具が斜めになってしまうので、ナットを入れてツメが当たらないようにします。
スイッチが3mmほど引っ込んだため、カバーを閉じると自動的にオフになるようになりました。ただ、まだカバーを閉めた時に隙間が空いています。もうあと2、3mm引っ込めたいところです。
ナットを緩めると、緩めたぶんスイッチがうしろに下がります。ナットから1mmちょっと出た状態でカバーが最後まで閉じるようになったんですが、段差のない方が好きなのでギリギリまで引っ込めました。ちょっとネジが見える方がいいという人もいるでしょうし、このあたりは好き好きですね。
コードを付け替えて固定すれば完成
スイッチの前後位置が決まったので、いったんパネルから外してコードを付け替えます。
コードはネジ留めされているので外して付け替えるだけ。絶縁用のシートを忘れずに挟んでおきます。
コードを接続したらもう一度パネルに取り付ければ作業は完了。
手元にあったカバーを取り付けたいというだけだったのに結構な手間がかかってしまいましたが、これはもう大満足。パチパチしまくりです!
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