最新パーツ性能チェック 第328回
Turing〜Ampere世代GPUを一斉検証!
Cyberpunk 2077に最適なGeForceはどれ?レイトレーシング最高画質で比較してみた
2021年01月21日 17時05分更新
「Cyberpunk 2077」を最高の画質で遊ぶための
GeForceを徹底比較しながら考察する
CD PROJECT REDの「Cyberpunk 2077」は、色々な意味でゲーム業界の話題をかっさらっていったAAAタイトルといえるだろう。大作にはつきものの様々なバグや一部プラットフォームにおけるパフォーマンス不足などの話題はあったものの、オープンワールド探索やアイテム集めが好きなゲーマーにはやり応えのあるタイトルであることは間違いない。
そこで気になるのがCyberpunk 2077の描画負荷の高さだ。動作用件(下図)を見ると推奨設定でGTX 1660 SUPER、DXR(DirectX Raytracing。表中でRTと表記された部分のこと)を追加するならRTX 2060以上、最大でRTX 3080が必要と書いてある。
本稿は以前Ryzen+Radeon環境で検証した「Cyberpunk 2077最高画質プレイに必要なRyzenとRadeonの組み合わせについて考える」のGeForce版といえる記事である。この記事における検証で、CPUの選択に関しては6コア/12スレッドのRyzen 5 5600X以上であれば“どのRyzenでも大差ない”ことが判明している。
そこで今回は現行GeForceで最高画質プレイを考えた場合、どの程度のGeForceを狙えばよいのか、そして各GeForceではどの程度のパフォーマンス差が存在するのかを考えてみたい。
ナイトシティの“煌めき”は
「レイトレーシング:ウルトラ」で堪能したい
パフォーマンスの話をする前に、Cyberpunk 2077の画質設定について簡単に触れておきたい。Cyberpunk 2077はDXRを利用したレイトレーシングが実装されているが、2021年1月初旬時点(Hotfix 1.0.6)ではGeForce環境のみが対応している。DXR対応ゲームの場合、レイトレーシングを使って何を表現するかが重要になってくるが、Cyberpunk 2077ではライティングと反射、影の3種類の表現それぞれに対して有効/無効化が可能になる。
もちろんDXR系は全部無効でも十分美しいのだが、Cyberpunk 2077の舞台である退廃的なナイトシティの光と影の表現はぜひとも一番重い「レイトレーシング:ウルトラ」設定で堪能したい。
そしてレイトレーシング周りの設定を最大にすると描画はかなり重くなってしまう。そのため、プリセットの「レイトレーシング:ウルトラ」ではDLSSも同時に有効になる。
VRAM使用量はDLSSの有無で大きく変化
ここまで描画が濃いゲームの場合、VRAM使用量がネックになることもあるので、VRAM使用量もざっくりと調べてみた。GPUはVRAM搭載量の最も多い「GeForce RTX 3090 Founders Edition」を使用し、画質設定は画像のキャプションで解説している。
今回はCyberpunk 2077の中でもオブジェクトが最大級に多いシーンで測定した。もちろんVRAMの使用量はそのシーンに映っている物体の多さなどでも変化するので、ワーストケースに近い状態での目安程度に考えてもらえるとよいだろう。
このように、DLSSは上手く利用することでVRAM消費量を大幅に抑えることができる。DLSSを使うことで若干ジャギー感が目立つ場合もあるが、最高画質プレイを狙うのであればDLSSを積極的に使って内部負荷を下げなければ、フレームレートの安定は期待できなそうだ。
CD PROJEKT®, Cyberpunk®, Cyberpunk 2077® are registered trademarks of CD PROJEKT S.A. © CD PROJEKT S.A. All rights reserved. All other copyrights and trademarks are the property of their respective owners.
この連載の記事
-
第440回
自作PC
インテルCPUを安全に使える設定?「Intel Baseline Profile」のパフォーマンスを検証【暫定版】 -
第439回
自作PC
暴れ馬すぎる「Core i9-14900KS」、今すぐ使いたい人向けの設定を検証! -
第438回
デジタル
中国向け「Radeon RX 7900 GRE」が突如一般販売開始。その性能はWQHDゲーミングに新たな境地を拓く? -
第437回
自作PC
GeForce RTX 4080 SUPERは高負荷でこそ輝く?最新GeForce&Radeon15モデルとまとめて比較 -
第436回
デジタル
環境によってはGTX 1650に匹敵!?Ryzen 7 8700G&Ryzen 5 8600Gの実力は脅威 -
第435回
デジタル
VRAM 16GB実装でパワーアップできたか?Radeon RX 7600 XT 16GBの実力検証 -
第434回
自作PC
GeForce RTX 4070 Ti SUPERの実力を検証!RTX 4070 Tiと比べてどう変わる? -
第433回
自作PC
GeForce RTX 4070 SUPERの実力は?RTX 4070やRX 7800 XT等とゲームで比較 -
第432回
自作PC
第14世代にもKなしが登場!Core i9-14900からIntel 300まで5製品を一気に斬る -
第431回
デジタル
Zen 4の128スレッドはどこまで強い?Ryzen Threadripper 7000シリーズ検証詳報 -
第430回
デジタル
Zen 4世代で性能が爆上がり!Ryzen Threadripper 7000シリーズ検証速報 - この連載の一覧へ