このページの本文へ

佐々木喜洋のポータブルオーディオトレンド 第48回

海外メディアが「AirPods Max」事前予想の反省会、噂は本当だったのか?

2020年12月14日 13時00分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

AirPods Studioの噂と実物との比較

 海外では、2018年の初頭には噂が先行していたこともあり、その答え合わせをするという記事が多かった。実際に答え合わせをしてみると、なかなか面白い結果であった。

 まずデザイン予測はほぼ正確だったが、これはiOSのベータ版からアイコンが見つかったことに依っている。ただし独特のメッシュヘッドバンドは、予測できなかったようだ。これは重量が予測よりもかなり重く(384.8g)、特殊形状となったためと考えられる。

 また名称は「AirPods Studio」と予想されていたが、これも外れた。しかし、後に述べる音質傾向を考えると間違いとはいえなかったかもしれない。

 さらに大きく外れたのは、価格と「U1チップ」の搭載だ。噂では350ドル(3万6000円強)近辺で、だいたいソニーやボーズの高級NCヘッドホンと同等クラスとみられていた。実際は、はるかに高額なものになった。その理由は不明だが、おそらくはアップル傘下にあるBeatsのラインナップとの競合を避けたのではないかと考えられる。

カラバリの豊富さも魅力だ。

 また、そうしたライバル機はすでに大幅に値下げされているので、いまさらその市場に入らなかったのは、正解だったのかもしれない。イギリスの「What HiFi?」誌は、価格はニットメッシュのヘッドバンドや筐体の仕上げなど、中身を調べれば適正なものだと述べている。噂では350ドルと599ドルの2モデルが出るというものもあったため、より低価格のヘッドホンが出るのではないか、という次なる噂も根強く見かける。

ヘッドバンド部のメッシュ採用は特徴的な部分だ。

 AirPods MaxはH1チップを左右それぞれに搭載しているが、正確な位置測定のためのU1チップ(UWBの近距離無線対応チップ)が搭載されるという予測も多数あった。しかし、これも仕様に記載がないことから非搭載になったようだ。ただし、これは搭載しているという情報もある。正確なところは発売後にiFixitなどの分解情報を待ちたいところだ。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン