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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第117回

通信速度、充電速度、そしてシャッター速度:

アップル新型iPhoneに期待する3つの「速さ」

2020年10月13日 09時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

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●波紋、広がりが示唆するもの

 最後に、招待状には、アップルロゴから複数の縁が波紋のように広がる様子が描かれています。これが示唆するものは何か、という話です。

 iPhoneからすると、波から想起するのは電波、無線技術ということで、前述の5Gやワイヤレス充電の高速化にも一致しますが、iPad Proに搭載されたLiDARスキャナーによる近距離の正確な距離・方向の測定は、特にARアプリなどで威力を発揮するようになります。そうした周囲の環境との対話は、イメージできそうですね。

 iPhoneにとらわれず考えると、ワイヤレス充電を複数こなせる充電器(開発中止となっているAirPower)や、全方位に音を発出してサラウンド環境を作り出すスピーカー、HomePodの動作イメージにも似ています。ちょうどAirPods Proは、最近のファームウェアアップデートで空間オーディオをサポートしており、空間と音(音も波ですね)に関連する話題にも期待が持てるのではないでしょうか。

 10月14日午前2時からのイベント、その発表内容など、またこちらでもお届けしたいと思います。

筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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