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各種ベンチマークやフレームレート計測で実力をチェック

144Hz以上や4Kでのゲームプレイを静音で、CoolerMaster製PCケースに第10世代Core&RTX 2070 SUPER搭載「ZEFT GS600」

2020年06月10日 13時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「ZEFT GS600」

 パソコンショップSEVENのゲーミング向けモデル「ZEFT GS600」は、第10世代のCoreプロセッサーである「Core i7-10700K」を採用し、ケース内の冷却や静音性に配慮したパソコンであることは前回紹介したとおり。では、実際にZEFT GS600の実力はどの程度なのだろうか。そこで、本稿では実際にゲームをプレイし、ZEFT GS600のポテンシャルを確かめてみたい。

Core i7-10700KとGeForce RTX 2070 SUPERを採用

Apex Legendで常時140fps以上の性能を発揮
Call of Duty: Warzoneでも平均フレームレートは160fps弱

 では、早速「3DMark」(Version 2.11.6866)の結果からチェックしていこう。ZEFT GS600は、Fire Strike“無印”で2万を超えるスコアを発揮。4K解像度のテストとなるFire Strike Ultraでも6000オーバーのスコアを出しており、3D描画性能はかなり高そうだ。

 DirectX 12のテストとなりTime SpyでもZEFT GS600のスコアは良好で、4K解像度のTime Spy Extremeでも4500ほどと、このあたりはGPUの「GeForce RTX 2070 SUPER」が真価を発揮していると捉えてよさそうだ。

 続いて「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズベンチマーク」の結果に移ろう。今回は描画負荷が最大になるよう、最高品質でベンチマークを実行している。ZEFT GS600は、3840×2160ドットでも、スクウェア・エニックスの指標で最高評価となるスコア7000以上を実現。

 1920×1080ドットにいたっては、19000弱までスコアを伸ばしており、ZEFT GS600で「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」を快適にプレイできるのは誰の目にも明らかだ。

 さらに「Apex Legends」では、オプションから描画負荷が最大となるように設定し、そのうえでゲームをプレイ。その際の、1分間の平均フレームレートと最小フレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。その結果だが、3840×2160ドットでも常時60fps以上のフレームレートを発揮。描画負荷を最大に設定して、これだけ高い結果を残しているのは立派の一言。

 1920×1080ドットにいたっては、最小フレームレートが142fpsと、リフレッシュレート144Hz対応のディスプレーと組み合わせれば、より有利に立ち回れるだろう。

 もう1つ人気のバトルロイヤルゲームから「Call of Duty: Warzone」のテストを行なってみたい。本作は、グラフィックスAPIにDirectX 12を採用しているため、フレームレートの取得にはGPUOpenの「OCAT」(Version 1.6.0)を利用。このOCATの仕様の都合により、最小フレームレートの代わりにデータを並べたときに、最大値から99%の値となる99%タイルのフレームレートを採用している。

 なお、オプションは負荷が最も大きくなるように、テクスチャを高に設定している。さて、そのうえで実際にゲームをプレイしてみると、3840×2160ドットでは平均フレームレートが60fpsを割ってしまい、少々苦しい。しかし、2560×1440ドットでは最小フレームレートが80fpsを上回り、1920×1080ドットにいたっては最小フレームレートが100fps以上、平均フレームレートは160fps弱にまで達しており、かなり快適なプレイができそうだ。

 それでは、ゲーム以外のパフォーマンスも確かめておきたい。まずは、システム全体のパフォーマンスが評価できる「PCMark 10」(Version 2.1.2177)から、無償版でも実行できるPCMark 10“無印”のテストを実行した。すると、総合スコアは7177と高く、詳細スコアを見るとDigital Content Creationのスコアが10857と伸びているのが目に付く。

 Digital Content Creationは、画像編集や動画編集などのコンテンツ制作のパフォーマンスを見るテストグループであるため、ZEFT GS600はゲーム以外にもこういった用途で活躍できるポテンシャルを備えているといえる。

 続いて、「FFmapeg」(Version 4.2.3)を用いて、H.264/AVCおよびH.265/HEVCへとトランスコードに要する時間を測定してみた。なお、用意したファイルはファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズを実際にプレイした7分30秒のもので、Motion JPEG形式の解像度は1920×1080ドットとなる。

 その結果だが、ZEFT GS600はH.264/AVCが11分半ほどで終了し、負荷が高いH.265/HEVCでも26分ほどでトランスコードが終わっており、実用性の高いパフォーマンスを発揮しているといっていい。

タイトル次第では4K解像度でも快適なプレイを実現
フルHDならコアなゲーマーも納得の性能

 以上のテスト結果を見てわかるとおり、ZEFT GS600は1920×1080ドットでかなり快適なゲームプレイが実現する。とくに高リフレッシュレートのディスプレーを活用できるほどのフレームレートを発揮しており、コアなゲーマーにもかなり魅力的な製品ではないだろうか。

 また、ゲームによっては、3840×2160ドットで問題なくプレイできる点も好評価だ。しかも、価格は19万6800円(税別)と、税別ではあるが20万円を切っている点に食指が動くゲーマーも多いはず。リーズナブルで高性能なパソコンを探しているゲーマーにとって、このZEFT GS600は有力な選択肢といえるだろう。

ZEFT GS600の主なスペック
CPU Intel Core i7-10700K(定格クロック3.8GHz、最大クロック5.1GHz、8C/16T、キャッシュ容量16MB)
CPUクーラー CoolerMaster MasterLiquid ML240L RGB
グラフィックス GeForce RTX 2070 SUPER(2スロット使用)
メモリー 16GB PC4-21300(DDR4 SDRAM、8GB×2)、スロット数4のうち2スロット使用
ストレージ 500GB M.2 SSD(Crucial P1、NVMe)
PCケース CoolerMaster Silencio S600
内蔵ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802/11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
電源ユニット 定格出力750W、80PLUS Gold認証
サイズ およそ幅470.5×奥行478×高さ209mm
OS Windwos 10 Home(64bit)

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