●「営業力」「課金」がドコモの強み
やはり、日本では何といってもキャリアショップの営業力が強い。ショップのスタッフがスマホの機種変更と一緒にコンテンツを勧めるため、契約率が一気に高まるのだ。
特にNTTドコモでは、ギガホやギガライトなどの新料金プランを契約した場合、ディズニープラスの月額700円が1年間、無料になるキャンペーンを展開している。機種変更し、新料金プランに切り替えたついでに「ディズニープラス、1年間無料ですよ」と言われれば「お試しに使ってみようかな」という人も多いだろう。
実際、筆者は3歳半になる息子がいるが、毎日のようにテレビでディズニーシアターを起動し、カーズやトイストリーなどのピクサー作品を楽しんでいる。恐らく、小さな子どもがいる家庭であれば、無料期間が終了しても使い続けることだろう。
ディズニーなどのコンテンツ事業者が、日本のキャリアを頼りにする、もう一つの理由が「課金」だ。
日本のユーザーはクレジットカードをネットで使うことに不安を感じている人が多く、動画配信サービスが普及するための足かせになっているとされている。その点、キャリアを経由すれば、スマホの電話代と一緒に回収することになるため、ユーザーが契約しやすいというメリットがあるのだ。
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