佐々木喜洋のポータブルオーディオトレンド 第26回
AudioFlingerについて解説
なぜ、Androidでは「Amazon Music HD」がハイレゾ再生にならないのか?
2020年06月01日 13時00分更新
Android標準のAudioFlingerは、48kHz/16bitの仕様
下記のリンクはAndroidの音楽出力の仕組みを示したものだ。
ここにある図表でHAL(Hardware Abstraction Layer)とは、ハードウエアに近い階層で、ドライバーを呼び出す部分だ。その直上にある、MEDIA SERVERが、以前Windowsの時に書いたオーディオ機能の「ミキサー」である。Androidでは「AudioFlinger」と呼ばれている。ちなみに「flinger」とは「投げる人」という意味の英語だ。
ミキサーであるからには、ストリーミングアプリの音に限らず、OSのシステム音やゲームの効果音など、全てを「統一したビット数とサンプリング周波数」で扱う必要がある。Androidの標準は48kHz/16bitである。これは、図表のアプリケーション層の下に書いてある「AudioTrack」(Android標準の音楽出力プログラムインターフェース)を使用する限りは、常に適用される制限となる。
この連載の記事
-
第287回
AV
Roon ARCがCarPlayやAndroid Autoに対応、車内で音声操作を -
第286回
AV
MQAに新動向、MQA技術の先にある「AIRIA」「FOQUS」「QRONO」とは? -
第285回
AV
新感覚のオーディオイベント「REB fes」を体験、自分だけのストーリー実現に悩もう! -
第284回
AV
JBLによる2つの新提案「LIVE BEAM 3」と「Fit Checker」を体験してきた -
第283回
AV
グーグル、プロも驚く音楽生成AI「Music AI Sandbox」を開発 -
第282回
AV
液晶をタッチして操作する、Volumioの新ネットワークプレーヤー「Motivo」 -
第281回
AV
HIGH END Munich 2024出展製品から、気になるエントリーオーディオをセレクト -
第280回
AV
水月雨がオーディオファン向けスマホを開発、複雑になりすぎたスマホ高音質再生への問いかけ -
第279回
AV
Chordの積み木型オーディオシステムが面白い、「Suzi」と「Suzi Pre」 -
第278回
AV
さすがにSpotifyもロスレス対応しそう、Redditユーザーがさらに解析結果をリーク -
第277回
AV
スマホがLE Audioに対応していなくても、なぜAuracastを使えるのか? - この連載の一覧へ