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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第80回

EUでモバイル機器の充電端子が共通化へ:

来年のiPhoneがワイヤレス充電だけになりそうなワケ

2020年02月13日 09時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura 編集● ASCII

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●USB-C充電器・ケーブル不足

 その一方で、USB-Cへの移行が果たして正しいのかを考える上で、今一度手元のデバイスやケーブルを見ていると、圧倒的にUSB-C充電器とケーブル、バッテリーは不足していることに気づかされます。

 手元にあるUSB-C充電器はMacBook ProとiPad、iPhoneに付属していたものだけ。いずれもUSB-PDという規格を通じてデバイスの急速充電ができますが、iPadやiPhoneに付属する18Wの充電器でMacを使いながら充電するのは厳しいです。

 またケーブルも、両端がUSB-Cのケーブルは2本だけで、あと手元にある2本はUSB-C - Lightning。そして前述のカメラに付属してくるケーブルはUSB-A - USB-Cというケーブルであるため、結局USB-C充電器にはつながりません。

 またUSB-CポートやUSB-PDに対応するサードパーティの充電器やバッテリーは持っていないので、新たに買わなければなりません。

 今後出てくるUSB-Cポートしか持たないデバイスのために、充電環境やケーブルなどを買い直さなければならず、それは出費となります。また使えなくなったアクセサリは捨てるしかありません。確かにこれはアップルが言うとおり、資源の無駄になってしまいます。

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