●KDDIは「本気です」
auでは今回、au PAYを盛り上げようと毎週10億円を7週間に渡って還元する「誰でも!毎週10億円!もらえるキャンペーン」を開催する。一人あたり最大7万円分のポイントが還元されるというものだ。auユーザーのみならず、au以外を利用しているユーザーも対象になる。
他のキャリアは積極的にオープン化を進めており、QRコード決済のブランドに関して、キャリアの色を薄めようと配慮している。たとえばNTTドコモであれば「d払い」だし、ソフトバンクとヤフーは「PayPay」といった具合だ。
「au PAY」と言われれば「auユーザーしか使えない」というイメージが強い。「au PAY」と言われただけで、NTTドコモとソフトバンクのユーザーは興味を失い、そっぽを向くように思える。
では、なぜKDDIはあえて「au」という名称にこだわりつつ、他社ユーザーも取り込もうとするのか。「他社ユーザー向け」というポーズに過ぎず、実際はauユーザーだけをターゲットにできればといいというものなのか。
「au以外のユーザーへの取り込みはどこまで本気なのか」という質問に対して、KDDIライフデザイン事業本部新規ビジネス推進本部の中井武志副本部長は「これまでauの各種サービスをオープン化してきた。さらにブランド整理を含め、au以外の方でも使えることをもう一段、持ち上げて伝えようというのが今回の取り組み。本気です」と語る。
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