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人気の12シリーズがSpecial Editionに

マランツ、SA-12OSE/PM-12OSEを発表

2020年01月31日 11時00分更新

文● ASCII

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音を聞いてみる

 マランツの試聴室で実際の音も聞いてみたが、12シリーズの組み合わせから12OSEの組み合わせに変更すると、中高域の分離感の改善や抜けの良さを感じ、これがより広い空間の表現につながってくる印象を持った。この違いによって、ストリングスやチェンバロなどの楽器の音色感にも違いが出てくる。一方の低域は、アンプ変更の効果がより大きい印象。例えば、女性ジャズボーカル(Kandace Springsの「Unsofisticated」)では、声の質感の変化に加え、これを支えるベースが明瞭となると同時に、ズンと前に出てくる。ウーファーの制動力が改善されているのだろう。

 マランツの12シリーズは、もともと40万円程度でなければ採算が取れないほどコストを掛けた製品として企画され、技術者の工夫で現在の価格で市場投入できた製品だったそうだ。

 標準モデルよりも5万円高い価格設定だが、「それ以上に、ぐっとよくなっているはず」と尾形氏は自信を示す。OSEは、SA-12/PM-12の後継機種としてリリースされるため、部品調達や流通コストの低減ができ、浮いたコストを物量投入にあてられる。結果、10シリーズのサウンドクオリティに近づくという意味で、価格以上の価値が提供できたと考えているようだ。

 ちなみに既存機種からアップグレードをする際、どちらを変えるのが効果的かという疑問も生じる。尾形氏によるとアンプ・プレーヤーの改善幅は同程度とのことなので、できればセットで導入したいところかもしれない。

 SA-12OSE/PM-12OSEは、プレミアム3年保証の対象製品。また、発売記念キャンペーンとして、2020年5月31日までに購入した人にはオーディオクエスト製の「Yukon 1m RCAケーブル」(税別3万6900円)もしくは「Rocket 33.2 3m バナナプラグ処理」(税別3万7000円)をプレゼントする。両方セットで購入すれば、インターコネクトケーブルとスピーカーケーブルの両方が手に入るのも、お得と言えそうだ。

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