2020年1月12日~1月17日のトピックス
Nutube自作キットや自作スピーカ派に向けた小型アンプなどが登場
2020年01月21日 18時00分更新
毎日様々な発表がなされているポータブルオーディオの分野。その中から注目したいニュースをライターの佐々木氏がピックアップし、紹介する。
KORGから新世代真空管採用の自作ポタアンキット登場
真空管は暖かみのある美しい音楽を楽しめるが、扱いが難しくビンテージものしか入手できないという難点があった。KORGがノリタケ伊勢電子の技術を応用して開発したNutubeは蛍光表示管技術を応用することで、真空管の特徴を持ちながらも大幅な省電力でかつ小型で扱いやすい新世代の真空管と言える。
そのNutubeを採用してKORGがNAMMで発表予定の「Nu:tekt HA-S」はポータブルアンプの自作キットで、はんだ付け不要で25,000円という手軽なキットと言える。安価ながら本格的な設計がなされているのも特徴で、アンプの個性を決めるNFB(負帰還)の切り替えスイッチが装備されていて、オペアンプを変えることもできるため、様々に音色を変えて自分好みの音を作ることができる。
飯田ピアノからHibyの独自コーデック採用BTレシーバー発売
Hiby Musicの日本代理店である飯田ピアノはHiby Musicの新製品としてBluetoothレシーバー「HiBy W3」を1月24日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は7000円前後だ。
「HiBy W3」は重量19.5gのコンパクトなBluetoothレシーバーで、従来Bluetoothではできなかった192kHzの音楽データの伝送を独自コーデック「UAT (Ultra Audio Transmission) 」によって可能としたのが特徴だ。他にもLDAC、aptX、aptX HD、aptX LL、SBC、AACと幅広いコーデックに対応している。専用アプリ「HiBy Blue」によって本体をリモートコントロールが可能で、サンプルレート・Bluetoothコーデック・電池残量・イコライザー設定・OTAファームウェアアップデートなど多様な機能を使用することができる。
フォステクスがコンパクトサイズのアンプを発売
フォステクスカンパニー(フォスター電機)はコンパクトサイズのパーソナル・アンプ「AP05mk2」を販売する。価格はオープンプライスで発売は1月下旬ころを予定している。「AP05mk2」はコンパクトサイズのスピーカー用のプリメインアンプで、デスクトップスピーカーや小型の自作スピーカーなどと接続して手軽にシステム構築を楽しめるという。コンパクト設計ながら出力 5W+5Wを実現した。また欧州の環境配備設計 ErP 指令に適合したオートスタンバイ機能を搭載している。
画像→ap05mk2_01.jpg,ap05mk2_02.jpg,ap05mk2_03.jpgピエール中野氏チューニングの低価格イヤフォン発売
Hi-Unit(ハイユニット)は低価格のイヤフォン「HSE-A1000PN」を 発売する。価格は税込 1700 円で発売は3月下旬を予定している。全国の家電量販店やTSUTAYA、e☆イヤホンなどで取り扱う。
「HSE-A1000PN」は2017年に登場した「HSE-A1000」をベースにして、ロックバンド「凛として時雨(りんとしてしぐれ)」のドラマーであり、ポータブルオーディオにも造詣が深いピエール中野氏が音質をチューニングしたモデルだ。ピエール中野氏は本機の開発にあたり、中国にある Hi-Unit の開発・製造拠点まで赴いたという。10mmダイナミック型ドライバーやアルミニウム製ハウジングの採用は同じで、オリジナルデザインのキャリングケースやパッケージを採用し、イヤーピースを3サイズ(XS/S/M)から4サイズ(XS/S/M/L)に拡充した点もポイントだ。
RHAの人気完全ワイヤレスが価格改定でより手軽に
英国RHAの国内代理店であるナイコムが完全ワイヤレスイヤフォン「TrueConnect」の価格改定を行い、改定前の希望小売価格21,900円が5,000円下がって希望小売価格16,900円となった。1月15日から価格改定されている。
ヤマハの完全ワイヤレスイヤフォンが発売延期
ヤマハミュージックジャパンは2月に発売予定していた完全ワイヤレスイヤホン「TW-E7A」について、発売を春頃に変更すると発表した(詳細は後日発表)。「TW-E7A」はノイズキャンセリング機能を採用し、音量が小さくてもバランスの取れたサウンドが楽しめるというヤマハ独自の機能である「リスニングケア」技術も搭載した上位モデル。
ソニーが人気の完全ワイヤレスイヤフォンをアップデート
ソニーは1月14日(火)から完全ワイヤレスイヤフォン「WF-1000XM3」の本体ソフトウェアのアップデートを開始した。アップデートはAndroidまたはiOSから同社アプリを介して行ない、適用後は通話品質が向上するという。詳細手順は下記リンクにて確認のこと。
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