AR関連などオーディオの多様化が進む
CESではカーオーディオやゲーミングヘッドホンの発表も多く行われた。これらはAR分野へのオーディオの応用とも言えるだろう。
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JBLは初のゲーミングヘッドフォンである「JBL Quantum」シリーズ 全7モデルを発表した。ヘッドトラッキングセンサーを搭載して、最新の音響技術「JBL QuantumSOUND Signature」を採用している。
またソニーは独自の「360 Reality Audio」による立体音響のデモを実施した。中でもソニーが独自開発した電気自動車と組み合わせて、カーオーディオのデモを行ったのには驚かされた。
スマートスピーカーの発表は落ち着いたように思えるが、BelkinがフランスのDevialet(デビアレ)と共同開発で「SOUNDFORM ELITE Hi-Fi Smart Speaker」をCESで発表した。スマートスピーカーは音質面が弱点だが、ハイエンドオーディオメーカーでワイヤレスにも注力しているDevialetとの共同開発という点で注目したい。
またフランスのスピーカーブランド「FOCAL」が、Dolby Atmos対応のスピーカー「Chora 826-D」を発表したのにも注目したい。昨年12月に「Amazon Music HD」や「TIDAL」といったサービスが、Dolby Atmosの配信開始を発表したことも併せて、Dolby Atmosの存在感がオーディオ分野でも盛り上がってきている。
6GHz帯を使用するWi-Fi 6Eの発表
またWi-Fi Allianceは、6GHz帯を使用する、新たなWi-Fi規格である「Wi-Fi 6E」を発表した。これは既に発表されているWi-Fi 6に追加されるもので、6GHz帯自体がまだ未承認のためにすぐに影響するわけではないが、将来的な布石と言えるだろう。
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