このページの本文へ

CES 2020レポート 第21回

5Gスマホから8Kテレビまで、すぐ手に入る最先端“商品”が並んだサムスンブース (2/3)

2020年01月08日 23時00分更新

文● 山本 敦 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

スマホのように縦横回転表示ができる4Kテレビ

縦横回転表示ができる4Kテレビ「The Sero」

 The Seroは43型の4K液晶ディスプレーが90度回転して、長方形の画面を縦横に回転させながら、それぞれの表示に最適なコンテンツが楽しめるテレビシリーズだ。2020年前期に、韓国で商品化・発売を予定している。

 ベースはチューナーも搭載する4K QLEDテレビ。本体のベースには60Wのアンプと4.1chのサウンドシステムも内蔵しており、テレビ単体で迫力のある音を再現できる仕様にもこだわったという。

回転操作はペアリングしたGalaxyシリーズのスマホか、テレビに付属するリモコンで行なう

GalaxyシリーズはBluetooth接続、アップルのiPhoneの場合はAirPlay 2を経由したコントロールになる

 サムスンのスマホ、GalaxyシリーズをBluetoothでペアリングしてスマホの画面を回転させると、テレビがこれに連動してスマホの表示をミラーリングする。ユーザーはより大きな画面を見ながら、スマホによる映画や写真の再生が楽しめる。

The Seroは特設ブースを設けて、画面が回転する楽しさをアピールしていた

Micro LEDディスプレーによる約300インチの大画面「The Wall」

The WallのMicro LED搭載テレビ。複数のパネルをつなぎ合わせて292インチの大画面として組み合わせている

 会場の一角では高解像なMicro LEDディスプレーに関連する最新技術も展示されていた。Micro LEDは極小サイズのRGB/LEDチップをパネルに敷き詰めて画素を作り出す、自発光型のディスプレー技術だ。

 バックライトを必要としないため、薄型化の面で有利なほか、モジュール化されたユニットをギャップレスにつなぎ合わせて超大型、あるいは様々な形の画面を構成できる。

 CES 2020の会場では複数モジュールによる292インチの大画面を実現した「The Wall」や、1枚で150インチのサイズを実現したMicro LEDが画質のデモンストレーション体験を披露していた。

 こちらの展示もやや画面の明るさが強すぎて、ハイライト部分が白飛びしているような箇所もあった。そして照明を落とし気味にしたブースで視聴すると、明るさが強すぎて目が疲労する。どちらかと言えば業務用途の展開を視野に入れているデバイスなので、画作りの方向性としては合点がいく部分もある。

カテゴリートップへ

この連載の記事

秋の「鉄板ヘッドフォン」購入ガイド

ピックアップ